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凄く寒い日に私は何時もより何倍も自分が可愛く、綺麗に見える様におめ化しをして外に出た。
あなた「 私可愛く見えてるかな 」
綺麗なクリスマスツリーが沢山飾ってあるお店のガラスに自分を映すと、丁寧に髪を整えた。
玧其「 可愛いよ 」
貴方は私を背後から優しく抱き締めてくれた。
玧其「 ほら行くよ 」
何時も通りの素っ気ない貴方と私の手は重なり合い寒さも何処かへ飛んで行った様だった。
『 でも何時もと違う事が一つだけあったんだよね。その時だけは、その瞬間だけは貴方の顔が紅く染まってた気がしたの。 』
私達は少し高そうなレストランに着くと
玧其「 値段とか気にしないでね 」
あなた「 ええ、いいの? 」
玧其「 今日はクリスマスだぞ 」
あなた「 まあそうだね 」
私達は笑い合った。
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。