第5話

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2021/10/06 08:29

それから、放課後になった。

蓮はまだまだ囲まれてる。なんなら先輩立ちまで来てるし。


『はぁ〜(ため息)』


(なんかあったの?)


『あれ、見て、』

蓮の方を指さした。


(あぁ、目黒くんか。目黒くんすごいもててるね)


『昔からあぁーなんだけどね?笑』


(あなたちゃんは?モテるでしょ?)


『いやいやいや!もぉ、全然!永瀬くんこそモテるんじゃない?』


(いや、俺はそんなにやけど)


お気づきかもだけど、永瀬くんは私のことをあなたちゃんって
下の名前で呼んでるでしょ?
あれ、私が頼み込みました笑(上の名前で呼ばれるの、苦手なんだ)


『だって、サッカーもやってるんでしょ?』


(まぁ、でもサッカーは将来とかじゃなくて単純に好きだからやってるんだけど)


『へぇー!なんかかっこいいね!そうゆうの』


(そうかな?笑)


『永瀬くんは、誰かを好きになったこととかある?』


(え?あ、まぁ、あるけど。どうしたの?急に)


『うんん、人を本気で好きになったこと、なくて』


(………)


『あぁ〜!ごめんね?こんな話して💦』


(あ、うんん、全然大丈夫やけど)


『私、そろそろ蓮を強制連行して帰るね笑』


(うん笑 気をつけてね)


『ありがとう、じゃあね?』



私は蓮の方に向かっていき、

『ほら、帰るよ』


「はぁ〜い、じゃあみんなまたね?」


【バイバイー!!】


【明日も早くきてねー!】


【きゃーー(≧∇≦*)】






『はぁ〜』


「あれ?疲れてる?」


『誰のせいだと思ってんだよバカ。』


「え?俺のせい?まじ?ごめん」


『いや、急に素直になんないでよ笑』


「でも、あなたも人のこと言えねぇーよ?」


『は?私、蓮を待ってたんだけど?』


「お前もあの、永瀬?だっけ?あいつとずっと話してたじゃん」


『それは、蓮が女の子と話してて鼻の下伸ばしてたからでしょー?』


「はい?俺、一切伸ばしてないですけど?あなたの方が伸ばしてたじゃん」


『はぁ〜い?何言ってんの?だから、私は、ちょっと、』


蓮が私の肩を自分の胸に引き寄せた。


「車、来てたから」


『ありがとう、』


こうゆうところ、優しいんだよね。


「ほら、帰るぞ」


『うん、』





ねくすと❣️

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