最近、蒼弥の相談に乗ってる。
なんだか、クヨクヨしているから。
蒼弥のクヨクヨの理由は、
付き合ってる女の子とうまくいかなくなって来たから。
何でか急に弱気になったみたいで、意外と言うか、何というか。
蒼弥らしくない。
実にらしくない。
自分を見失うくらい、惚れちゃってたのかな。
あ、過去形で言ったらもっと泣いちゃうか。
自覚あるんだ😅
話を聞けば聞くほど、
今の蒼弥は、
彼女から大切にされてないのが明らか。
縋り付けば縋り付くほど、彼女は逃げるし、蒼弥の値打ちは下がる一方。
連絡がつかない日も増えたと言うし、
正直、彼女は蒼弥じゃない誰かさんと浮気しているか、新しい恋を始めたつもりでいるか………
でもそれを正面から突きつけられたくないようで、私がそれを言いかけると
って言う。
あーーー、またふりだしに戻る(笑)。
そして泣く蒼弥💧
これまでも、何回も話を聞いて来たけど、毎回同じ。話して吐き出したら少しは楽になるだろうから、全然聞くんだけど………蒼弥は自分で決断出来なくなっちゃってる気もするんだよね。
蒼弥は、どうやら、
私が優しさで寄り添っていると思っているらしい。
悩んでいても、何も変わらないし、
悩んだからって彼女がこちらを向いてくれるわけでもないのに、蒼弥は決断を先延ばしにして悩み続けてるんだよね。
何を提案しても、何を言っても…
あ〜〜〜〜、でも〜、だってぇ〜〜〜、
だからぁ〜、聞きたくなーい………のオンパレード。
ブチギレる私を、蒼弥は、ただただ見てた。
私はと言うと、
積もりに積もった不満が爆発して(笑)
妙にすっきりしたけど、
でも、後味が悪い感じも少し。
何も言わなくなった蒼弥は、まだ私を見てる。
もう何度も言ってる。
これの繰り返しすぎて、私は、同じところをぐるぐるしている感覚で蒼弥と話してた。
蒼弥に対する気持ちは…さっきブチ切れた時にちょっと、いや、だいぶ薄れた気がする。
嫌いとかじゃなく、
どうでもいい感じ。
はー。
もー。
ずるいんだからなー。ほんとに。
ほんっっとずるい。
そして素直。
だから余計にずるい。
でも、
こういうもんなんだな…って感想。
気にしてたらこっち向いてくれないのに、知らないってあっち向いたらこっち見てくれるみたいな。
蒼弥も、もしかしたら、彼女に執着しないでいたら、向こうから戻ってくれたかもしんないのに。
イライラしたけど、
泣いてるのは可愛かったから、もうちょい甘やかしちゃえば良かったかな。
私は…蒼弥が泣いちゃうくらい好かれる自信はないし、それに蒼弥にはもっとドライに居て欲しい。違うって感じたら、ぷいって行っちゃうくらいの。
だって、その方が、蒼弥が蒼弥自身を大事に出来てるってことだと思うから。
自分優先の蒼弥に、早く戻ってくれたら嬉しい。私のことどう思うとかは、その次でいい。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!