その日の朝は、やけに騒がしかった。
ビビアンさんは、高嶺の花束の中でもトップクラスの人気を誇る美少女。
ビビアンさんと付き合うなんて考えられない。
きゃー!と叫ぶキャシー。
それもそのはず。カルム王子は、このポワルノ学園に通う超絶イケメンの王子様。
性格もよくて、その2人が付き合えば、間違いなく理想のカップルNo.1だろう。
そんなビビアンさんの心を射止めるなんて、カルム王子はどうやって…
ぞっこんなんて…そんなことありえるのかしら。
気づいたときから高嶺の花束だったから、恋なんて考えたことなかった。
その会話を聞いていた人がもう1人…
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編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。