第7話

タピオカ
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2020/01/22 14:19
その日の夜…



レン君からメッセージがきた。



レン
ドロシーさん、こんばんは。
ドロシー
レン君、何かしら。
レン
例のデートの件なんですが、どこに行きたいとかありますか?


なんだか、“デート”って言われると心臓が変な感じになる。



どこに行きたい…か。




そんなこと勝手に決めると思ってたから、考えてもなかったわ。
ドロシー
あら、レン君がプランを立てて下さってもよくってよ。
レン
せっかくの1日だけのデートですから、
どうせならドロシーさんが行きたいところがいいです。
レン
何でもいいですよ。何でも叶えます。


なんか、そういう心遣いが嬉しく感じる







…………私ったら、何言ってるのかしら!?
ドロシー
だったら、普通の女性達がやってることをやってみたいわ。
レン
普通のこと…ですか。
ドロシー
えぇ。
ドロシー
一般人の私と同じくらいの女性が普段遊んだりしてることをしてみたいわ。
レン
わかりました!
レン
ちなみにドロシーさん、
レン
タピオカって知ってますか?
ドロシー
もちろん。知ってるわ


本当は知らなかった。






でも嘘をつかないと、私の高嶺の花束としてのプライドが…
レン
飲んだことは…?


タピオカって、飲み物なのね。





ここは飲んだことないしたフリの方がよさそうね。
ドロシー
私がそんな一般人の飲み物を普段口にすると思って?
ドロシー
でも、興味はあるわ。連れていきなさい。
レン
わかりました。あとはこちらでプランをたてますよ。楽しみしててください。
ドロシー
えぇ、よろしく
ドロシー
それで…
レン
どうしましたか?
ドロシー
タピオカについてもう少し教えなさい。



すごく気になる…






“タピオカ”ってものが。
レン
タピオカは、簡単に言えば小さな丸い餅みたいなのです。
レン
それがミルクティーやフルーツティーに入ってるんですけど
レン
それがとても人気ですね。今度のデートは中でも人気店に行きましょう。


すごい。詳しいわ。






しかも、すごく飲みたくなる。
ドロシー
あら、ありがとう。
ドロシー
よくわかったわ。
レン
はい。ではおやすみなさい。
ドロシー
えぇ、おやすみ





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