──高嶺の花とは、憧れるだけで自分にはほど遠いもののこと。
もし貴方の“一目惚れ”の相手が、届きそうで、届かない相手だったら?
諦めてしまいますか?それとも…?
私はドロシー。
ポワルノ学園の4年生、つまり高校2年生。
まり組の生徒。
彼たちのいう“お花さん”は、この学園で顔面偏差値が高い子のことを指す
…らしい。
この子は親友のキャシー。
お花さんとは呼ばれてはないけど、可愛い方だと思う。
あぁ、音楽……。
実は歌は本当に苦手。
恥ずかしくてカラオケも行けないほど。
その秘密を知っているのはキャシーだけ。
普段の生活で、“一般生徒”に弱いところを見せてはいけない。
私たちお花さんたちはプライドと評判は絶対。
例えば
言葉づかいが少しでも汚ければ、評判は下がり、次の年にはお花さんを下ろされる。
お花さんとしての名誉と誇りを持って、常に行動しなければいけない。
私たち“お花さん”のことを別名
──“高嶺の花束”と呼ぶ。
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。