楽しい時間はあっという間
本当にあっという間だった。
時間は22時の就寝時間を迎えようとしていて
ソヨンに先生に怒られる前に戻りな
って言われてソヨン達の部屋を出た。
それで自分の部屋のドアに手をかける。
入ったらすぐベッドに行って
「 もう眠いから寝るね 」
そう言って寝れば大丈夫
シミュレーションはばっちりだ。
ドアを開けて部屋に行くと
すぐに声をかけてきてくれた。
イェナちゃんも普通に話しかけてくれて、
違う部屋に行ってた私を嫌な顔せず
普通に接してくれる。
話している最中にドアをノックされて、
先生がドアを開けていいか
ドア越しに聞いてきたから3人で返事をした。
部屋に先生が入って来るや否や
私達と目を合わすと
部屋の隅々を見渡して
『 ちゃんと3人揃ってるな。早く寝ろよ。』
とだけ言って部屋を出る。
3人で笑う空気感は和やかで
ソアちゃんとイェナちゃんの部屋でも
全然大丈夫じゃん。
なんでソヨンのところに
ずっと行ってたんだろうとさえ思ってしまう。
今さっきまで3人で笑い合っていたはずなのに、
急に私だけ異次元かのように
何を話しているかわからない。
私がわからないだけで2人は楽しそうに話している。
明日とか明後日とか、、、、
話が全く見えない。
私の表情を見て
ソアちゃんの目はそのまま変わらず
右側の口角だけを上げて
微笑んだ。
聞いた瞬間
失敗した、、、、
やっぱり部屋に戻ったらすぐに
寝るべきだった
そんな後悔をものすごく感じた。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。