第31話

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2,701
2021/04/30 12:00





今日は図書委員の当番で現在係を実行中。








昼休みと放課後1時間だけ

本の貸し借りの手続きをするものの、






数人しか来ないから本当暇。










今日は本の貸し借りゼロだよ、、、、








人も1人しか来なかったし、


鍵閉めてとっとと帰ろうかな。










あなた
あっ!
あなた
バッグ教室に置いて来ちゃった、、、








なんという二度手間をしてしまったんだ;












部活も始まっているし、


静かな廊下を歩いて教室に戻ると





誰かが窓際に佇んでいる。
















あれ、、、?










あなた
ジフナ、、、?






私の声が聞こえてたのか、


聞こえてなかったのか、







ジフナは顔の向きを変えず立っている。











いつも早く帰るジフナが

こんな時間に学校に残ってるなんて、



何かがあったに違いない。











静かにジフナの後ろから回りこむと





やっと気づいたら私に背中を向けた。














ジフン
ジフン
悪い
ジフン
ジフン
こっち見ないでくれ、、、






むこうを向く時に


ジフナの左頬に一筋の涙がつたうのが見えた。









涙が何を意味しているのかすぐにわかった。









あなた
ジフナ、、、
伝えたんだね、、、






ジフン
ジフン
結果は最初からわかってた、、、



あなた
それでも伝えた
ジフナはすごいよ、、、







伝えられない私なんかより







ずっと、、、、



ずっとジフナはすごい。











ジフン
ジフン
あなたは俺みたいに
ならないといいな、、、
ジフン
ジフン
わかってたのに
結構、、、、きついわ










僅かに聞こえる鼻を啜る音。


静かに涙を流しているのがわかる。







あなた
ハンカチいる?




何も言わず受け取るジフナ。







あなた
私あっち向いてるから
背中貸してあげるね


ジフン
ジフン
悪い、、、
ジフン
ジフン
今日だけ借りる、、、っ









普段自分からはスキンシップを取らないジフナが


私の背中におでこをつけて


ジフナの重みを感じる。





大好きだったヌナの重みも一緒に。




















ジフナは自分の気持ちに区切りをつけたんだね。








今までずっと変わらなかった想いに

さようならをして、




少しずつだろうけど


これからは新しい景色が見れるようになるんだね。











私と身長があまり変わらないジフナだけど、




今日のジフナは私よりも大きくて輝いてるよ。














ジフナのこの恋の区切りから



私達の恋模様がどんどん変わっていく。

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