〜隆弘side〜
俺は、宇野と一緒に歩いているあなたの
背中を見つめる。
(俺なんかしたっけ…?)
考え込んでいると
そういや西島昨日酔ってたな〜笑
リーダーや秀太と話していただっちゃんが
こっちへきた。
…酔ってたの?
え、まさかお前覚えてないの?
何を?
昨日、あなたに変なこと言いまくって
へ、変なこと!?変なことって何!?
俺はずっとあなたを想ってた〜とか、上京してもずっと
好きだった〜とか笑
え…
ま、まじぃぃぃぃい!?
(だからあなたは…)
──回想──
…隆くんにとっては何の意味もなかったんだよね
(なんて言ってたのか…)
…俺、酔ったから言ったわけじゃない
分かってるよ
ぜってぇあなたのこと好きだろうな〜って思ってたし笑
…うん
俺は、昔のあなたとの思い出を
思い出し、改めて分かった。
(俺は…あなたのことが好きだ)
ごめん!ちょっと行ってくる!
行ってこい!
俺は何も持たずに駆け出した。
ただただ、あなたに会うために
伝えるために、走る。
あっ
すると前に、泣いているあなたと
それを慰めている宇野がいた。
(これ…声かけて大丈夫か?)
一瞬戸惑ったけど
もう、考えずに
思いのままに走って
あなたに追いつく。
あなた!
するとあなたはゆっくり振り返った。
隆くん…?
俺!俺、あなたに伝えたいことがある!
…なに?
俺が昨日言ったこと、酔っ払ったからとかじゃなくて
ほんとにずっと、あなたのこと…
ストップ!!
??
そういうのは2人で話した方がいいと思う!
だから、私帰るね!
えっ
あなた、頑張って!
そう言うと、宇野は
にこにこしながら帰っていった。
(これ、どうすりゃいいんだよ…)
・・・
お互いに無言で
困っていると
えっ!あれAAAのにっしーじゃない?
あと、あの映画に出てる日坂あなた!
え?にっしーと日坂あなた?
どこ?
段々と人が集まってきた。
(もっと厄介になるな…)
あなた!ここから俺の家近いから!
走るぞ…!
え、でも…
いいから!
俺はとにかく夢中で
あなたの手を引いて駆け出した。
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