あなたと出会ってから数ヶ月経って───
頻繁に会って、一緒にご飯を食べたり喋ったりするようになった。
宇野まで仲良くなったらしい。
斜め向かいの宇野に睨まれて、俯いていると
ガッシャーーン!!
あなたが水をこぼしてしまった。
それに気づいた若い男性の店員が、ふきんを持ってやってきた。
あなたが「ありがとうございます」と言うのを遮ってふきんに手を伸ばす。
本当はあなたに触れて欲しくないから、言ってるだけやけど…。
首を横に振る真面目な店員さんに、ついつい本音をもらしてしまった。
すると店員さんは、察したように
と去っていった。
そう言って俺が握っているふきんに手を伸ばすあなたの細い腕を掴んだ。
触れたい衝動で、ついつい腕を掴んでしまったなんて言えなくて戸惑っていると
宇野が俺に助け舟を出してくれた。
ただ純粋に信じてくれるあなたに申し訳なくなる。
その後ふきんであなたの服を拭いてるときも…
なんて考えて、手を動かすのを忘れていたらしい。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
めっちゃ重症です。
すごくあなたに惚れてます。
出会った時から好きやったのに、さらにあなたのこと色々知って、もっと好きになっています。
日が経てば経つほど好きになっていってる気がします。
そして、日に日にあなたに触りたい気持ちが大きくなっていきます。
…これが、俺とあなたの出会い(?)の物語。
Fin.
(決してこの小説が終わるわけじゃありません!!!笑)
最近にっしーが少なくてすみません💦
次は出ると思います!!!笑
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!