第29話

女の子の日
3,147
2020/07/03 13:00



あなたside



みなさんこんにちは…渡辺あなたです…


なんでこんなにテンションが低いかっていうと


そう、月に1度の女の子の日が来てしまいました…


今まで2日目とレッスンが被ったこと無かったんだけど


今日はちょっとしんどい感じになりそうです…





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皇輝side



今日はなんだかあなたの様子がおかしい


なんていうか…上の空って感じ?


いつもならしないような簡単なミスばっかり


心なしか表情が暗い気もする





織山「あなた、さっきそこ確認したのと違くね?」

あなた「あ、ごめん」

元木「おいおいあなたしっかりしろよ〜笑」

あなた「はは、ごめんね笑」





やっぱり変だ





『みんな、1回休憩にしよ!』

忍者「「 はい!!! 」」

『あなた大丈夫?』

あなた「うん…ごめんちょっと廊下でるね…」







大丈夫なわけがない


俺はあなたについていって廊下へ出た




















ドンッ




















鈍い音がした


急いであなたの向かった方へ行くと


あなたが青い顔をして倒れている


その音を聞いたメンバーたちがやってきた





北川「なんかあったの…ってあなた⁈」

星輝「あなたちゃん!!!」

田村「あなたちゃんしっかりして!」

『とりあえずレッスン室で横にさせてあげよう』





俺はあなたをお姫様抱っこで持ち上げた





『軽すぎでしょ…』





あなたは心配になるくらい軽かった





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あなたside



目を開けると心配そうな顔をするメンバー

それからレッスン室の天井が目に入った

私は椅子を並べた上で横になっていて

皇輝くんに膝枕されているみたい










『あれ…みんな…?』


皇輝「よかった…あなたが無事でよかった…」


平塚「あなたが起きた!」


内村「あなた!大丈夫か⁉︎」










みんなが一気に話しだすから

もうなんて言ってるかなんて分からない

でも心配させてしまったことだけは分かる










皇輝「ごめん…あなたが倒れるまで気づけなかった…」










なんで…?なんで皇輝くんが謝るの…?











そう言おうとしたとき

私は皇輝くんに抱きしめられた










皇輝「俺じゃ頼りないかもしれないけど…
   もしあなたに何かあったら心配だから…
   辛いときは教えて?支えさせてほしい…」





『うん…ごめんね…ごめんなさい…』





自分のことを自分より心配してくれる仲間がいて

なんだか心がくすぐったくてぽかぽかした





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皇輝side



俺はやっとわかった






























あなたのことを支えたい





あなたのことを守りたい


















































でもそれはリーダーとしてじゃなく


















































1人の男としてなんだってこと



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