皇輝side
人気雑誌の今週の表紙にあなたがいた
あなたがスカウトされたって話を聞いた日から2週間
モデルとしての道を選んだんだって
なんだかすごく悲しくなった
俺にはあなたの夢に口を出す権利なんてないのに…
今日はレッスン日
あなたがいない練習は楽しみだと思えない
俺はいつもより少し早く事務所についてレッスン室に入った
ガチャッ
『えっ………』
そこには汗だくになって踊るいつものあなたがいた
あなた「おはよう皇輝くん!今日は早いんだね」
『なんで…あなたがいるの…?』
俺が唖然としているとみんながやってきた
檜山「おはようござ………え!あなた⁉︎」
田村「あなたちゃんがいる!!!」
星輝「え、なんでいるんすか?」
豊田「うっそ、本物…?」
あなた「みんな幽霊見てるみたい笑」
やっぱりあなたの笑顔は可愛い
あなた「私はモデルの話、断ろうって決めてたの。でも______プロモーションの人がどうしてもっていうから、1回だけって約束で撮影したんだ。」
『よかった…』
俺は気づいたらあなたを抱きしめていた
あなた「皇輝くん、苦しいよ笑」
『あ、ごめん…』
あなた「心配かけてごめんなさい。でも私はこれからもみんなと踊りたい!」
そう言うあなたは涙目で
メンバーの何人かも泣いてた
内村「俺もあなたとハグする!」
あなた「えー、今日だけだよ?」
内村「よっしゃー!」
平塚「じゃあ俺も!」
元木「俺も俺も!!!」
あなた「順番にお願いしまーす笑」
鈴木「俺も!」
あなた「悠仁はだめ!」
鈴木「なんで〜(泣)」
忍者「「 笑笑笑 」」
やっぱりあなたは
少年忍者のお姫様なんだ
大好きで大切な
俺たちのお姫様
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!