第2話

Prologue
21,408
2021/06/07 13:03
あなたside
 さっきから私の後ろで足音がする。


 つけられているのだろうか。
 でも、これは今に始まったことじゃない。
 バンドを結成して人気が出てからこんなことは日常茶飯事だ。
 だけど、ここ一週間、この足音はずっと私の後ろをついてくる。
 ふと、その足音が消えた。
 それに安心した瞬間、男性用の香水の匂いに包まれる。
 私は意識を失い、
 気が付けば知らない天井の下で寝ていた。

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