第22話

12日目~B②
11,570
2021/06/22 14:38
あなたside
 絶望した。
 まさか梵天の幹部になってしまうなんて。
 三途さんが帰ってしばらくすると、
 入れ墨をたくさんいれたガラの悪い男が入ってきて、
 “首領からの贈り物です”
 そう言って、


 1つの大きい箱を運んできた。
 その中には、
シンプルだけどとても高価なお店のタグがついた
 レディースのスリムスーツが何着か入っていた。


 それと、万次郎からの手紙。
 それらを外に出すと、私に見せつけるかのように
 堂々と盗聴器がはいっていた。
 その盗聴器のマイクを塞ぐようにしてもう一度、
 スリムスーツをプレゼント箱の中に詰め込んだ。
 でも、これだと着る服(今はバスローブを着てる)が無い。
 なので、


 黒い生地に金色の刺繍が施してあるスーツを一着羽織り
 万次郎からの手紙を読む。
〚これ着て。逃げたら殺す。あいつら・・・・も。〛


 あいつら・・・・……ね。
『ははっ、』
 どうせ、首領秘書になったって逃げ場はないんだ。
 それならいっそ。
 私はすぐそこにあったハサミをとり、長く伸ばした髪を無造作に切り捨てた。
 ここからの人生、私は梵天の首領秘書として生きていく。