第4話

2日目
19,680
2021/06/08 14:10
 私は今、人生で最大だと思われる恐怖に襲われている。
 私についていた手枷が自分で外せることが分かり、
 脱出しようとベランダに出た。
が_________
 そこには、周りにあるマンションがアリに見えるほどの景色が広がっていた。
 目の前に広がっている光景が急に怖くなり、足がすくんだ。
 その時____。
 パサッ
 私の肩に柔らかいジャケットがかかった。


 後ろにいたのは、


 長身で処遇“七三オールバック”の男と、


 その男の斜め後ろについているウルフの男だ。


 この男たちも“梵天”なのだろうか。
?「やっぱ逃げようとしたかぁ。」
?「無駄なことしてんじゃねえよ。」
?「中入んぞ」


 そう言って、長身の男が私の腕を掴んでくる。
『ぃやっ!!!離してください!!!!なんで私ここにいるんですか!!!!』
?「は?…んなもん言うわけねえだろ。」
?「てか力弱、。腕ほっせぇし握りつぶせそう。」
『え、。』
 ぎゅっ、
『痛っ、た、!!!!』
?「その気になんなくても潰せるけど。どーする?」
『どういうこと、ですか。』
?「ん?脳ねぇなぁ。今、ここで、手首握りつぶされるか、部屋の中入るか。」
『っ!!!!………入ります…。』
?「おー。偉いなぁ?賢明な判断だ。」
 中に入ると、そこには長身とウルフを含め、


 マイキー、鶴蝶、三途、あと一人がいた。

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