第11話

4日目~③
17,011
2021/06/15 14:03
あなたside
 三途さんが帰ったあとも、


 鶴蝶さんは恐怖で動けなかった私のメンタルケアをしてくれた。
鶴蝶「アイツは元々やばいやつだったらしくてさ、」
鶴蝶「何年か前からクスリヤッてたんだよ。」
鶴蝶「怖い思いさせてごめんな。」
 無言の間を縫うように鶴蝶さんが三途さんの話をしてくれた。
鶴蝶「こんなこと言ったらもっと怖くなるかも知んねぇけど、」
鶴蝶「“梵天の歯車に合わないやつは死体スクラップ
って言葉、あなたもそん中に入ってんだよ。」
『…は?』
 なんで、と言おうとして口を開けると、鶴蝶さんは優しく笑って。
鶴蝶「昔からあなたと知り合いのやつ、マイキーは特にあなたを逃したくないって強く思ってると思う。」
鶴蝶「だからもし、万が一あなたが逃げたら___」
鶴蝶「     」
 鶴蝶が言おうとしたことは、聞きたくなくて耳を塞いだ。
 なぜ、今そんなことを言うんだろう。
 やっぱり怖い。
 “梵天”はやっぱり狂っている。
 逃げたい。
 でも逃げたら_____________

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