第13話

好き…
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2018/03/08 06:16
日に日に肺が蝕まれていく。
毎日が大切な一時。
私は生きてきた中でお世話になった人、
1人1人に手紙を書いています。
緋依
緋依
んー。
武松になんて書こう…
咳が酷くなるこの頃。
止まらないときは背中をさすってくれたり
点滴の時は一緒にいてくれたり…
彼の優しさがにじみ出ていた。
緋依
緋依
(好きなのかな…)
この気持ちに見当たる答えはそれしかなかった。
でも…
緋依
緋依
(これから死ぬ人間に、
好きって言われたら引きずるよね…)
この気持ちは隠すしかなかった。
手紙も書けなかった。