ロック・リーが来た事によりあなたはドスと2人で戦闘を始めた。
ドスを誘導しサクラ達から離れ術のぶつかり合いが始まる。
ドスの両手を握りしめ相手の手を利用し印を組むと目の色が変わり目を合わせたまま口を開いた。
下半身から徐々に上がってくる冷たい氷。
全身凍れば死ぬだろう…ドスは首を縦に振り懐から"天の書"の巻物をあなたに渡した。
ドスはその場から逃げるように去っていった。やっと手に入れた"地の書"。
大蛇丸により燃やされた"天の書"。
時間も余りない。
どうにかして"天の書"を手に入れて皆で第二試験突破しなければ。
駆け足で周りを注意しながら皆の元へと急ぎ足で向かう。
すると、サクラちゃんやリーくん達がいるのが見えたが様子がおかしい。
人が増えている、あれは…いのちゃんとシカマルくんにチョウジくん。
第一試験で見た2人。それとドスとその仲間。
そして…
横に行くと涙目で俺に抱きつくサクラちゃん。髪が短くなっていて顔も晴れていた。
そして身体中に痣を発現させたサスケくん。
仲間の隣にいるドスを睨見付けるが、どうやら彼は仲間を連れて行こうとしたがサスケくんが目を覚まし戦闘でボロボロになったサクラちゃんを見て襲いかかったらしい。
額に汗が伝わる緊張感。いつものサスケくんと雰囲気が違う。
禍々しい殺気とボロボロに体を居られた敵。
唾を飲み込み俺はサスケくんの前に立ちはだかった。
睨み合う2人、皆、止めようにもサスケの戦闘を目の前で見たゆえ手が出せない。
体術と術がぶつかり合う。
しかし、こちらから見るとサスケの方が上回っている。
あなたも受身を取るので精一杯だ。
掴み合いの殴り合い。
あなたは吐血をしながらサスケを足で抑え込むがそのまま地面に倒れ込み拳を振りかけた。
拳があなたの頬にめり込み骨にヒビが入る音がした。
しかし、横目でサスケを見て口角を上げると素早く印を結ぶ。
サスケはあなたから離れ両手で体を抑え込み跪くと先程の痣が引いていき身体が元へと戻った。
サクラは2人を抱きしめ安心してホッとした。
サスケくんの呪印が暴走し力の制御が出来なくなると分かった。
おそらく、チャクラを増幅するものだろう…
じゃあ俺に付けられたこの呪印は一体何なのだろうか?今のところサスケくんのようにはなってはいない…
疑問を浮かべつつもナルトくんは目を覚まし周りにいた人達に助けてくれた事を感謝した。
ネジくんにおんぶされたリーくんと握手を交し3人はその場を離れた。
サクラちゃんはいのちゃんに髪を整えてもらっている所を気になり覗きに行くと口喧嘩をしていたが2人の顔つきを見る限り本当は仲がいいのだろう。
すると、いのは黙ったまま、あなたに近づき右腕にしがみついた。
2人が喧嘩し始め困り果てた所、シカマルくんとチョウジくんが来てくれた。
皆が立ち去った後、サスケはあなた歩み寄り気まずそうな顔で謝った。
ヒビが入ったと思うぐらいあなたを俺は殴った。
普通ならもっと腫れるはずだが…炎症はほぼ消え元の白い肌の色に戻って来ている。
とりあえず…絆創膏でも貼ってやろう。
あなたは笑顔で大丈夫だと言う。
俺を止める為にわざと殴られ、オマケに…呪印の症状まで抑えてもらった。
何故、笑うんだあなた。
本当はとても痛かったはずだ…。
アイツの育った環境が関係しているとすれば尚更、助けてやりてぇのに。
逆に俺は傷つけちまった…くそっ!
俺は…弱えぇ…。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。