任務が決定し、そのまま私達は、タズナさんを無事に波の国まで送り届ける為、木の葉の里の外へ足を動かしていた。

隣のタズナさんを横目で見ると、気分が悪いのか顔色が悪い。ポーチから携帯用の水筒を取りだし、タズナさんの元へと行く。

突如（とつじょ）どこからか現われた忍び2人に、カカシは縛られる。そして、驚く暇もなく、そのまま身体を真っ二つにされてしまい、目の前でバラバラになってしまった。

次に敵は、ナルトを狙い襲いかかる。
私はタズナさんを後ろにやり、印をすかさず結ぶと、酸素を取り込み、口をすぼめながらチャクラを放出する。

ナルト目掛け、水を放出し、身体を術で流し敵から避ける。

だが、敵は攻撃を避け、ナルトくんをそのまま狙う。攻撃に気づき、ナルトも避けるが、少し手の甲に敵の刃物が掠（ｶｽ）った。

敵がナルト1人に集中してるのを利用し、サスケは、敵の1人を背後に回りこむと、腕や足を締め上げ動けなくする。

サクラに向かって行き、月夜も助けようと動いた。しかし、先にカカシがもう1人を捕まえ気絶させると木にぐるぐる巻きにする。

サスケが捕まえた方も同様に木に強く縛り付け、一先ずその場は、落ち着きを取り戻した。

そうだと思っていた。
簡単にこの人が殺られる訳が無い。

最初に会った時から分かっていたけど…カカシ先生は強い。

その言葉にナルトくんの顔は曇り、追い打ちをかけるようにサスケくんは、嫌ぁな笑みを浮かべる。

その言葉に悔しそうな顔を向けるナルト。
先程少し傷が付いた手を見て、月夜がナルトの元へと駆け寄る。

気まずそうに黙ったまま月夜に手を差し出し見せる。

血は止まっているが、ナルトの手の甲は傷口の周りは赤紫に変色していた。

タズナさんは黙ったまま下を俯いていた。

カカシはこの状況、明らかにBランクであり、ナルトは怪我をしてるから里に帰ると言い出す。

すると、ナルトはいきなりクナイを取り出すと月夜の目の前で、怪我している手に突き刺し、ドクドクと血が溢れだす。