第38話

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2022/07/21 02:13
月夜(夢主)
っ………十五尾、何の用。
十五尾
よぉ、あなた。そんなに怒るなよ
ガハハハ!!
外に出た途端、酷い眠気に襲われ目の前には雪景色と巨大な影が現れ形になり、あなたの前で大きな目を覗かせ笑い声を上げた。
十五尾
お前に忠告をしに来ただけだ……
グルルル…
月夜(夢主)
忠告……?何か企んでるだけでしょ。
十五尾
相変わらず生意気な小娘だ…グルルッ。いいか?

あの赤髪のガキの中に一尾の狸の野郎がいる…

あちらも気づいているから何をするか分からない。
月夜(夢主)
我愛羅くんが一尾の人柱力……。
十五尾
ふん!食い殺したいところだがお前のそのピアスが邪魔だ…

忌々しい…それを取れあなた!!
月夜(夢主)
カカシ先生の言ってた通りなのね。悪いけど食い殺すとか言われて取るほど私馬鹿じゃない。
十五尾
最近のお前はつまらない。

最近は人を信用し過ぎだガルルルル!!
月夜(夢主)
……ねぇ、十五尾。
十五尾
何だ…。
月夜(夢主)
私も人間だよ…私だけ恨めば十分じゃない?
十五尾
・・・本当にお前はムカつくぜ。
お前は何にも分かっていない。

俺はただこの世界を早く消し去りたいだけだ。
そう言うと十五尾は目を細め閉じると視界が段々と白くなり姿が見えなくなっていった。
春野サクラ
起き……あなた!起きて!
月夜(夢主)
あっ……!
目を開けるとそこには心配そうに顔を覗かせる3人。

慌てて起きると外の時計を見たが第一試験開始時刻まで後10分。

私はホット肩をなで下ろした、
春野サクラ
良かった…このまま起きないかと思ったじゃない。

先に1人で行ったと思ったら壁にもたれかかって寝てるからびっくりしたわよ!
月夜(夢主)
ごめん…皆。
うずまきナルト
顔色悪いってばよ…?
うちはサスケ
ゲジ眉との手合わせで疲れたんじゃないのかあなた?
月夜(夢主)
いや、そうじゃない…眠たかっただけだよ。

ありがとう…さぁ行こうか。
春野サクラ
そう来なくちゃね!
十五尾の言っていた事が後に事件を起こすとはこの時、私達まだ知る由もなかった。
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第一試験会場の教室に着いた4人。

ドアを開けた瞬間、ほかの受験生達がこちらを確かめるように凝視し教室は緊張感で漂っていた。
春野サクラ
緊張感が凄いわね…。
月夜(夢主)
大丈夫、私達なら第一試験突破出来るよ。
春野サクラ
そうね、ん?あれは…
途端に私達の方に向かって早歩きで来る女の子。

するとサスケの方へ向かって思いっきり抱き着くと甘えた声を上げた。
山中いの
サスケく〜ん♡おそ〜い♡
うちはサスケ
暑苦しい…離れろ。
見た事のある子だなと思いじっと見つめると山中いのはあなたをキッ!!と睨みつけサクラの方へと顔を向け目を細め笑う。
月夜(夢主)
(あぁ、この子…サスケくんと私を尾行してた、いのちゃんか。)
春野サクラ
サスケくんから離れなさいよ、いのブタ!
山中いの
あーら、誰かと思えばサクラじゃな〜い相変わらずのデコり具合ね♡それに貴方。
いのはサスケに抱きついたまま眉をひそめると、あなたに向かって指を指した。
山中いの
いい?サスケくんは私のだからサクラにもあなただっけ?

とにかく渡さないから♡
うちはサスケ
いつから俺はお前のものになったんだ。離れろ。
月夜(夢主)
は、はぁ…。
サクラはサスケからいのを引き剥がすと口喧嘩が始まった。

その騒ぎに後ろから犬を
引連れた班がこちらへとやって来た。
犬塚キバ
お?これはこれは皆さんお揃いで!ん・・・お前見ない顔だな!
噂の新人だな?俺は犬塚キバだ!
日向ヒナタ
はっはじめまして・・・
日向ヒナタです・・・。
油女シノ
俺は油女シノだ。噂は聞いている。
月夜(夢主)
よろしく、月夜あなたです。噂?
犬塚キバ
知らねぇの?お前、結構、俺達ルーキーの間にじゃ有名人だぜ。

何でも月ノ里から唯一の生還者で実力もケタ違いとか何とか。
油女シノ
それに美人だという事も聞いている。噂通りだったなキバ。
犬塚キバ
よ、余計な事を言うなシノ!
恥ずかしいじゃねーか///!
月夜(夢主)
そう…でも私そんなんじゃないから。

でもありがとう。試験頑張ろうね。
あなたはキバに挨拶の握手を出すと照れくさそうに握手を交わす。

その姿を見ていたナルトは癪に触ったのか声を張り上げる。
うずまきナルト
ヤイヤイ!キバ!お前ってば、
あなたばかり見とれてないで俺達もいるんだってばよ!
犬塚キバ
いたのかよナルト。

俺達、修行相当したからな、まっお前には負ける気がしねぇけどな笑
うずまきナルト
何だとー!キバ!
犬塚キバ
女の前だからって見栄を張るなよナルト。
その言葉に頭にきたナルトがキバが掴み合いの喧嘩になりそうになった、その瞬間。

2人に立ちはだかるように眼鏡をかけた若い青年が二人の間に入った。
君達、アカデミーの卒業生だね? 

今ここはとても空気がピリついている。

君達だけじゃないんだ静かにしてくれないだろうか。
犬塚キバ
あ、ぁあ、悪ぃ。
うずまきナルト
分かったってばよ…。
うん、ありがとう。君達はアカデミー出たての新人9人だろ?

おや?君は知らないな・・・。
好青年が掛けているメガネを指で持ち上げるとあなたの顔を確認した。
薬師カブト
すまない怪しい者では無いんだ。

僕は薬師カブト。

毎年も中忍試験に参加してる者でね。
参加者のデーターを集めてて。

ほら、君はここには乗っていないんだ。
月夜(夢主)
そうなんですか…その本見せてもらっても?
薬師カブト
いいよ。差し支えなければ名前を聞いてもいいかな?
月夜(夢主)
月夜あなたです。
小さな本をパラパラと適当に見ると、そこには今年の参加者のリストに写真と大まかな得意な術などプロフィールが書いてあった。
薬師カブト
あくまで僕個人の視察だけどね。
月夜(夢主)
なるほど凄いですねカブトさん。
今年は受かればいいですね。
薬師カブト
ありがとう、あなたさん。
もうすぐ始まるので僕は席に座ります。

皆さんも頑張ってください。
好青年な薬師カブトは手を振り周りは優しそうな人だ真面目な人なんだなと様々な意見が飛び交うが私はどうにも彼が只者ではないと感じ疑っていた。

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