第2話

木の葉の里
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2023/10/16 15:52
木々が揺れ、風が気持ちいい___________。

太陽が眩しく、顔に当たるたびに思わず目をツムった。

これが……外の空気と太陽なのだと。

目の前には、大きく"「あ ん」"の文字が2つ。

そして…私の隣に立っている銀髪のこの男、”はたけカカシ”に連れられ、私は今日からここ、木の葉の里の忍びになる。
月夜(夢主)
ここが…木ノ葉隠れの里…。
少し不安な表情をしていたのか、カカシさんは、私の頭を"ポンポン"と軽く撫でると、優しい笑顔で口を開く。
はたけカカシ
大丈夫だよ、あなた。
木ノ葉隠れの里は君を歓迎するさ。
月夜(夢主)
………はい。
不安を抱えつつ、カカシさんに背中を押され、後ろの門がゆっくりと閉じる__________。

中に入ると、沢山の人々に、賑やかなお店。
住宅地に何かの建物、街並みも綺麗で、忍者である者は、渦巻きの模様が描かれている額当てをしていた。

上には、この里のシンボルなのか、何やら顔岩がある。

気になりつつも、カカシさんに着いて行くと、「ここが火影室だ。」と立ち止まり、胸中キョウチュウの気持ちのまま息を飲む。

__________トントン。

「入ってよいぞ。」

緊張と不安で、体が自然と強ばり、ドクドクと心臓の鼓動が脈を早く打ち付ける。

額からは汗が流れ落ち、自身が慣れない事柄に、頭の中で自問自答を繰り返していた。
はたけカカシ
失礼します火影様…あなたを連れてきました。
少女は恐る恐る前に出て、軽くお辞儀をしつつ、挨拶をぎこちなくした。
月夜(夢主)
火影様、お初にお目にかかります。月夜あなたです。…あの…私……。
怖い……怖い………

何を言われ何をさせられるのか…

また"あの里"と同じ目に遭うのでは?

そう思うと、体の震えが止まらなかった。
猿飛ヒルゼン
こんにちはあなた。さて…こっちに来てよく、お顔を見せておくれ。
月夜(夢主)
あ・・・はい。
恐る恐る"火影様"と呼ばれる、ご老体の前に出る。
すると、厳格な表情から一転、優しく微笑み、私の両手を握りしめてくれた。
想像とは違う挨拶に、少女は目を大きく見開き、体の震えも止まっている。
猿飛ヒルゼン
まだ人が恐ろしいと思うがな、ワシが君の身元を守ってあげよう。そして、今まで、できなかった事をゆっくり学んでいけばいい。
月夜(夢主)
はい……。
猿飛ヒルゼン
些細な事でも構わない。何かあればここに来なさいあなた。
月夜(夢主)
はい………。

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