第37話

挑戦状と予感
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2022/07/21 02:09
(サスケ…うちはサスケか。それと月夜あなた…ふっ、楽しくなりそうだ。)
ネジ行こう!リーどうしたの?
ロック・リー
…君たちは先に行っててくれ。
僕にはちょっと確かめたいことがある。
あなた達は3階へと上がり試験時間までまだ余裕があるのでフリスペースの屋内で対策を練ろうと話していた。
月夜(夢主)
まだ1時間はあるけど第一試験は何するんだろうね?
春野サクラ
う〜ん私が思うに過去の中忍選抜試験では筆記試験が最初だったと思うわ。
月夜(夢主)
筆記試験かぁーナルトくん大丈夫?
うずまきナルト
え?何が?
月夜(夢主)
(あ、だめそう笑)
ロック・リー
目つきの悪い君!
ちょっと待ってくれ!
2階から声が聞こえ振り返ると先程、出会った
ロック・リーがサスケくんを呼んでいた。
うちはサスケ
何だ?
ロック・リー
今ここで僕と勝負しませんか?
うちはサスケ
今ここで勝負だと?
ロック・リー
はい!
2階から飛び降り立ち上がると真っ直ぐとサスケに指を指した。
ロック・リー
僕の名前はロック・リー。

人に名前を尋ねる時は自分から名乗り出るでしたよね?

うちはサスケくん。
うちはサスケ
ふん、知っていたのか。
ロック・リー
君と戦いたい!

あの天才一族と謳われた松江に僕の技がどこまで通用するのか試したい!

それに………
ロック・リーが私達に視線を逸らし顔を赤らめるとサクラちゃんは嫌な予感がし顔が青ざめていく。

私は何となくクナイを反射的に取り出してしまった。
ロック・リー
……サクラさん、あなたさん…Love❤
春野サクラ
いやぁぁぁぁぁ__________!

あの下まつげがいや!

あの髪型もいや!眉毛のゲジゲジ!濃すぎるのよ何もかも…!
月夜(夢主)
(にこにこ)
ロック・リー
天使だ君達は…❤
ロック・リーにウインクでハートを投げられ必死に避けるサクラ。

一方、あなたは黙ったまま、にこにこと笑いながらもクナイで刺しハートを地面で落とす。
ロック・リー
流石ですね!
では、これならどうですか?
ウインクを何度もしハートを飛ばすロック・リー。

サクラちゃんは死にそうな顔で必死に避け、私もクナイで次々と地面に落としていく。
春野サクラ
ギャァァァァァァ!!(まじあぶねぇ!!)
あんた変なもん投げるんじゃないのよ!

それに、濃ゆい癖にあなたまで狙うんじゃないわよ!
ロック・リー
でも、僕にはどちらかなんて選べません!
月夜(夢主)
(面白い子だな…確かに濃ゆい)
春野サクラ
いやぁぁぁぁぁ!ほんと無理!
月夜(夢主)
変わった子だね。
ロック・リー
そんな嫌がらなくても…。
うちはサスケ
……うちはの名を知ってて挑んでくるとはな。

はっきり言って無知な輩だな、お前。

この名がどんなものか思い知るかゲジ眉。
ロック・リー
是非…!(ついてる。No.1ルーキーと手合わせできるなんて。

しかし、あなたさんとも手合わせしたいですね。

噂ではこちらもサスケくんと並ぶ程と聞いているし。)
チラッとあなたの顔を見ると彼女は気づき、笑いかけた。

そんな天使のような子がこのサスケくんと並ぶ程の同じ実力と思うと少しゾッとしてしまう部分があった。
ロック・リー
(…そして僕は証明してみますよ。ガイ先生。)
うずまきナルト
待て…!
ゲジ眉は俺がやるってばよ。
春野サクラ
ちょっと何言って…
うずまきナルト
なーに、5分もあれば片付くってばよ!
ロック・リー
僕が戦いたいのは君じゃない…!うちはです!
うずまきナルト
くっ!どいつもこいつも…サスケサスケってうるさいってばよ!
ナルトはロック・リーに向かって走り拳を向けた瞬間、軽やかに柔らかく手首だけを動かし指先2本だけでナルトの拳を受け流す。体制を整え足蹴りを食らわせたが――――――。
ロック・リー
木の葉熱風―――!!
そのまま、滑るようにナルトの体下に足を入れると回転しながら後ろの壁に激突してしまった。
月夜(夢主)
ナルトくん…大丈夫では無いか気絶してる。
あの動き、やっぱり面白い子だな。

私の推測が正しければ、あの子は忍術は使えないが体術1本で忍びになったんだな。

動きで分かる…波の努力じゃ得られない動き。恐らく、サスケくんは……。

あなたの考えは的中した。

サスケは写輪眼を出してまでロック・リーと手合わせをしたが最後は空中から落とされてしまった。
春野サクラ
サスケくん大丈夫!?
うちはサスケ
・・・。
春野サクラ
(同様してる…無理もないかサスケくんが受身を取れないほどの体術。本当あのゲジ眉一体…!)
月夜(夢主)
あ、ナルトくん起きた。おはよう。
うずまきナルト
おはよう…!?(サスケが負けた?俺が気絶してる間に何があったんだってばよ…。)
月夜(夢主)
リーくん。
すると、あなたが立ち上がりロック・リーの前に立つと体をのばし拳を前に出しにっこりと笑った。
月夜(夢主)
私とも手合わせしてくれない?
ロック・リー
それは2人がやられて怒っているからですかあなたさん?
月夜(夢主)
いや…違うよただ私は貴方と手合わせしたいだけ。
私も手合わせしてみたい。

私の体術が何処まで彼と向き合えるのか興味が湧いたのだ。
ロック・リー
…!いいでしょう。しかし可愛らしい貴方でも手加減は致しません!
月夜(夢主)
望むところだよリーくん…!
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ロック・リー
っ……!ハァハァ……
月夜(夢主)
ここまでにしよう。
後15分で始まるからね…。
3人は分かっていた。

あなたが勝つと。

サスケやナルトでさえ納得してしまうほどの力の差。
ロック・リー
まだ……僕はやれます!あなたさん!
納得がいかないリーは包帯を取ろうとしたその時だった。

突然、煙が現れたかと思うと目の前に額当てを着けた人サイズの亀が現れその場の空気が変わった。
月夜(夢主)
えっ…亀?
ロック・リー
…!見ていらしたのですか…
亀(口寄せ動物)
リー!今の技は禁じ手じゃろうが!
ロック・リー
す、すみません!つ、つい…
ナルトはあなたの横に来ると不思議そうに亀に指を指した。
うずまきナルト
なぁ、あなた。
あれってば亀だってばよね?亀でも先生になれるのかな?
月夜(夢主)
う、うん。

そうだね…それはどうかな。

でも話が通じるから口寄せの動物の1種じゃないかな…(なんか調子が狂ってきたな。)
亀(口寄せ動物)
馬鹿め!そんな言い訳通用すると思ったのか!

忍びが自分の技を明かすということがどういう事か分かっとるじゃろうが!
月夜(夢主)
(すごい怒られてる…)
ロック・リー
お、おっす…。
サスケはイラつきを胸に秘め悔しさも残りつつロック・リーとあなたを見つめた。
うちはサスケ
(こんな…ふざけた奴に負けたのか…それに!)
それに、あんな奴に勝てないようじゃ…あなたにさえ追いつきやしねぇ。

なんてザマだ。

好きな女にさえ追いつかねぇ俺はいつまで経ったて…くそっ!!
亀(口寄せ動物)
覚悟は出来たであろうな?
ロック・リー
おっす…
亀(口寄せ動物)
では、ガイ先生よろしくお願いします。
亀がそう言うと突然、亀の背中から煙が立ち上がったと思えばロック・リーよりも更に5倍も濃ゆい男が現れ思わずあなたやナルトたちも吹き出す。
ガイ先生
全くお前ら!青春してるなー!!
うずまきナルト
オェェェェ!?もっと濃ゆいのがでてきたってばよ!!
春野サクラ
あなた!!下がって!変態に近づいちゃダメ!
うちはサスケ
おい、あなた見ない方がいい!
目が腐るぞ!
月夜(夢主)
いや、そんなに言わなくても可哀想だよ…。
ロック・リー
君たち!ガイ先生は変態じゃない!立派な僕の先生だー!
うずまきナルト
うっせぇ!変なもんばっか出るからリアクション困るんだってばよー!!
ガイ先生
まぁいい、それよりもだリー。
ロック・リー
おっす!
ガイ先生
こ〜の~馬鹿野郎がぁぁぁあ――――――!!!!
ガイ先生と呼ばれていた男はリーを思いっきり拳を頬に当て吹き飛ばされ鼻血が出るほど力を与えられるとリーは起き上がりガイ先生が側に行った。
ガイ先生
リーよ。お前ってやつは…お前ってやつは!
ロック・リー
せ、先生…!
ガイ先生
リー!!
ロック・リー
先生!!僕は…僕は…
ガイ先生
もういい何も言うな…!
ロック・リー
先生―――!!
ガイ先生
リーーー!
気のせいだろうか彼らの背景には真っ赤に光り輝く夕陽に内波を立たせる海が広がり暑く燃え盛る青春の景色が見えた。

あなたは混乱しながらも少し深呼吸をし後ろを振り返ると歩き出す。
ロック・リー
待ってください!あなたさん!
ピタリと止まると顔だけを前に向け口角だけをあげた。
ロック・リー
僕はまだ負けを認めていません!
僕は貴方を守れる程、強くなってみます!
月夜(夢主)
その言葉、嬉しいのだけど…生憎、私は貴方の事タイプじゃないんだ。

それに……私の事は追わない方がいいよ。 だって…あなたと私じゃあ
十五尾
住む世界が違うからなぁ。
一瞬、瞬きした間にあなたの声が変わり目の色が変わった気がした。

その場にいた者達が背筋が凍る程の寒気がしたがあなたは気にせず外の空気を吸いに行ってしまった。
ロック・リー
あなた…さん。
ガイ先生
(なるほど…あの子が例の月ノ里に来た編入生か。カカシが目につける理由何があると思ったが…。並大抵のレベルじゃないなアレは。)

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