あなた達は3階へと上がり試験時間までまだ余裕があるのでフリスペースの屋内で対策を練ろうと話していた。
2階から声が聞こえ振り返ると先程、出会った
ロック・リーがサスケくんを呼んでいた。
2階から飛び降り立ち上がると真っ直ぐとサスケに指を指した。
ロック・リーが私達に視線を逸らし顔を赤らめるとサクラちゃんは嫌な予感がし顔が青ざめていく。
私は何となくクナイを反射的に取り出してしまった。
ロック・リーにウインクでハートを投げられ必死に避けるサクラ。
一方、あなたは黙ったまま、にこにこと笑いながらもクナイで刺しハートを地面で落とす。
ウインクを何度もしハートを飛ばすロック・リー。
サクラちゃんは死にそうな顔で必死に避け、私もクナイで次々と地面に落としていく。
チラッとあなたの顔を見ると彼女は気づき、笑いかけた。
そんな天使のような子がこのサスケくんと並ぶ程の同じ実力と思うと少しゾッとしてしまう部分があった。
ナルトはロック・リーに向かって走り拳を向けた瞬間、軽やかに柔らかく手首だけを動かし指先2本だけでナルトの拳を受け流す。体制を整え足蹴りを食らわせたが――――――。
そのまま、滑るようにナルトの体下に足を入れると回転しながら後ろの壁に激突してしまった。
あの動き、やっぱり面白い子だな。
私の推測が正しければ、あの子は忍術は使えないが体術1本で忍びになったんだな。
動きで分かる…波の努力じゃ得られない動き。恐らく、サスケくんは……。
あなたの考えは的中した。
サスケは写輪眼を出してまでロック・リーと手合わせをしたが最後は空中から落とされてしまった。
すると、あなたが立ち上がりロック・リーの前に立つと体をのばし拳を前に出しにっこりと笑った。
私も手合わせしてみたい。
私の体術が何処まで彼と向き合えるのか興味が湧いたのだ。
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3人は分かっていた。
あなたが勝つと。
サスケやナルトでさえ納得してしまうほどの力の差。
納得がいかないリーは包帯を取ろうとしたその時だった。
突然、煙が現れたかと思うと目の前に額当てを着けた人サイズの亀が現れその場の空気が変わった。
ナルトはあなたの横に来ると不思議そうに亀に指を指した。
サスケはイラつきを胸に秘め悔しさも残りつつロック・リーとあなたを見つめた。
それに、あんな奴に勝てないようじゃ…あなたにさえ追いつきやしねぇ。
なんてザマだ。
好きな女にさえ追いつかねぇ俺はいつまで経ったて…くそっ!!
亀がそう言うと突然、亀の背中から煙が立ち上がったと思えばロック・リーよりも更に5倍も濃ゆい男が現れ思わずあなたやナルトたちも吹き出す。
ガイ先生と呼ばれていた男はリーを思いっきり拳を頬に当て吹き飛ばされ鼻血が出るほど力を与えられるとリーは起き上がりガイ先生が側に行った。
気のせいだろうか彼らの背景には真っ赤に光り輝く夕陽に内波を立たせる海が広がり暑く燃え盛る青春の景色が見えた。
あなたは混乱しながらも少し深呼吸をし後ろを振り返ると歩き出す。
ピタリと止まると顔だけを前に向け口角だけをあげた。
一瞬、瞬きした間にあなたの声が変わり目の色が変わった気がした。
その場にいた者達が背筋が凍る程の寒気がしたがあなたは気にせず外の空気を吸いに行ってしまった。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。