ナルトが挑発的に大声をあげた事により音隠れの忍び一人が襲いかかりカブトが浅い怪我をするというトラブルが発生したが試験管が現れ事なきを得た。
その後、席番号を受け取り書かれた番号の席に座る。
あなたを含めた四人は離れ離れの席となり緊張感が漂い始める。
「キバくん」と呼ばれ脳内に響き渡り顔を真っ赤にさせるキバ。その姿が面白くてあなたは笑う。
最初、私達には各自10点満点を与えられている。
10問ある中の1問が1点。間違えれば減点して行く方式。
そして、チーム3人だが私達は4人なので合格が40点満点。
カンニングをすればその者から二点減点。
つまり、1人でも間違えたら不合格になる…。
配られたテストを1文字1文字見ていく。
しかし、どれもこれも難しいものばかり。
あなたにとってはあの月ノ里の牢屋で薬師ノノウの教育や本など読み漁っていた為、解けない訳では無いが自信がなかった。
「この問題に限っては試験開始45分後に出題します。担当教師の話をよく聞きお答えください。」
左手を机の下にやり印を結び手の平でチャクラを錬る。
そして小さなトカゲをイメージし形にする。
それを地面へと投げ放すと見つからないように頭の良さそうな受験生を探す。
トカゲは脇の隅に行き一つ一つ答案用紙を目で見る。
そして戻るように指示を出しトカゲが答案用紙の空白部分に寝そべる。
再び印を変えると同時に氷でできたトカゲが少し煙を出しトカゲが記憶した答案が浮び上がる。
文字はしきり何事も無かったかのようにトカゲと共に気化して消滅した。
あなたの作った氷はただの氷ではなくドライアイスのトカゲ。
つまり気体なので消滅した後は空気にまじり漂うので痕跡は目には見えないのだ。
刻一刻と時間が過ぎていき試験開始45分をきった時だった。
試験官のイブキが声を上げた。
ナルトくんの夢は確か"火影になる事"。
そして、夢というより私の目標は…木ノ葉隠れの里の力になる事。
夢という大袈裟なものではなく、カカシ先生や火影様に対する恩。
もし合格出来なければその恩を返せなくなる…。
次々、離脱者が会場から出ていく中、あなたは手をあげようと手を浮かせサクラやサスケに謝罪を心の中でした時だった。
バン━━━━━━━!!!!
後ろの席から力強く机を叩く音と共にナルトは立ち上がった。
_______________ドックン!!
頭を抱えつつも、イブキが優しい笑みを浮かべ、その場にいる者、"全員合格"!!と大声が挙げられ無事、第7班は第一試験を突破した。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。