第14話

センラがアダルティーすぎる件①
2,423
2019/11/20 13:17





最近、また悩みが出来ました。



それがーーーーー











センラ
センラ
あなた〜!
お風呂上がったで!
あなた
あなた
っーー、服を着ろぉぉ!!!!!!!!!!!!!!


この露出狂男について、です。










時は遡ること10時間前ーーー





あなた
あなた
うわ、曇ってる・・・・・・
雨降るかもしれないから、
傘持っていった方がいいな。

朝起きた時から、
空は重たい雲でいっぱいで、

天気予報のお姉さんも、

「午後から空がグズつく予想で・・・」

と言っていたから、
傘を持っていくことにした。



出勤しようと家を出ると、

幼馴染みたちがさも当然かのように
出待ちをしていた。

スルーしたい気持ちになったが、
更に面倒なことになると思って仕方なく挨拶した。


あなた
あなた
・・・おはよう、皆。
うらたぬき
うらたぬき
おはよーさん!
となりの坂田
となりの坂田
今日もあなたはかわええな!
志麻
志麻
相変わらず脚もええな!


サラッと変態発言しないで欲しいこの紫の人。


あなた
あなた
・・・あれ?
センラマンは?
そういえば黄色い人がいない。

背が大きいし、髪色も目立つしで
存在感はあるんだけど、
今日はいないみたいだ。


志麻
志麻
あー、アイツは先に仕事行ったで。
となりの坂田
となりの坂田
朝から会議だって〜
サラリーマンは大変やなぁ。

成程。だからいないのか。


センラマンは歌い手だけじゃなく、
サラリーマンもしてるから、
二足のわらじで大変なんだよな。


うらたぬき
うらたぬき
だから今日は、俺ら三人で見送りな。
あなた
あなた
ど、どうも・・・・・・。

もうこういう扱いは慣れたな・・・・・・
慣れたくなかったけど・・・・・・



とりあえずまぁ、今日は金曜で明日は休みだし、
一日頑張ろう。








〜会社〜


ポツポツ・・・・・・



あなた
あなた
(あ、降ってきた。傘持ってきて正解だったな。)

天気予報の通り、午後から雨が降り出した。


少しずつ雨足が強くなってるから、
帰りには中々の荒れ具合かも。



あなた
あなた
(・・・・・・・・・センラマン、傘持っていったかな。)

センラマンと朝会っていないからか、
傘の有無が気になってしまった。


うらたん、まーしぃ、さかたんは
ちゃんと傘を持ってたし、
同じ収録だって言ってたから
全員傘を差すことは出来る。


あなた
あなた
・・・・・・・・・・・・


・・・・・・癪だけど、無性に気になってしまった。


あんなんだけど、仮にも、
歌い手やサラリーマンを兼職してる頑張り屋だから
風邪を引いてしまっては一大事。



そう・・・・・・・・・
同じ社会人として、心配なのだ。




ピコンッ(LI○E音)

あなた【今雨降ってるけど、大丈夫?】
【傘持ってる?】



ああああああああああ、
送ってしまったあああああああ!!!!!!


大丈夫?これ?
めちゃくちゃセンラマンを心配してる人に
なってない!?

大丈夫?これ!?


あなた
あなた
(・・・・・・はぁ、考えるの止めよう。仕事仕事・・・・・・・・・)









〜会社前〜
あなた
あなた
うわぁ・・・結構降ってるな・・・
あなた
あなた
濡れる前に早く帰ろう。

水溜まりを避けながら、上手いこと帰る。


小さい頃、『水溜まりに入れば死ぬ』という
謎のゲームを一人で黙々としてたからか、
今でも結構得意。(←共感する人いる?)


あなた
あなた
・・・ふぅ、このまま濡れずに帰れそう・・・・・・

ウキウキ気分で帰っていたら、
後ろから、


バシャッ、バシャッ!


という水溜まりを踏むような音。

センラ
センラ
おっ、やっぱりあなたやぁ〜!
あなた
あなた
えっ!?
セ、センラマン!?
あなた
あなた
・・・って、びしょ濡れじゃん!!!!
センラ
センラ
ん? あー、これ、傘忘れてな?
ワンチャン濡れずに行けると思って走ったら
ビショビショになったんすわー。

「てか、ビショビショってエロいな・・・」


と、相変わらず阿呆な事を呟くセンラマンを
強引に傘の中へ入れる。

センラ
センラ
おぉっ? おぉぉ!?
まさかの相合傘!?!?
センラ
センラ
いやー!
あなたからお誘いとは嬉しいわぁ!
あなた
あなた
馬鹿な事言ってないで入って!!
それ以上濡れたら風邪引くでしょ!!
センラ
センラ
うー、確かに、なんか寒いな・・・。
あなた
あなた
大風邪引く前に早く帰るよ!
センラ
センラ
う、うん。














୨୧⑅*.୨୧⑅*.୨୧⑅*.୨୧⑅*.






作者
作者
今回は、今までのストーリーとは別の、
サイドストーリーのシリーズを
考えております。

それぞれの話を二話に分けて、
お話を進めようと思います。


駄文ですが。。
時間や心の広さがある方は、
是非ご覧になって下さい。

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