私と彼ら〝浦島坂田船〟は、
俗に言う、
幼馴染みという奴だ。
生まれる前から親同士がご近所さんで、
私達が生まれてからも、
同じ保育園、同じ小・中学校・・・
その上、高校まで一緒だった。
高校卒業後はそれぞれの道を進むも、
結局はご近所だから会ってしまう。
私は大学進学と共に、
友達と遊んだり、彼氏を作ったりして、
大学時代をキャッキャウフフで過ごす、
・・・予定だったのに。
彼らは何故か私の邪魔ばかりをする。
最初は大学生活を謳歌してる私への
妬みかと思ったけど、
私の交友範囲がだんだんと狭くなって
いってることに気付いて、
「もしかして・・・」と思ったら。
やっぱり裏で(何をしてるか知らないけど)
4人がコソコソ仕組んでたみたいで。
それから私は、
この幼馴染み達がヤバイことに気付いて
何度も離れようとするんだけど・・・・・・
4人は歌い手(センラは歌い手兼サラリーマン)として忙しい癖に、
私ばかりを構ってくる。
離れようとしても先回りされたり、
会社・新居まで来たり・・・
・・・・・・・・・・・。
あぁぁぁぁぁぁ、また丸め込まれた・・・・・
なんだかんだ優しさ感じるから、
冷たく断れないんだよなぁぁぁ・・・・・・
今サラッとヤバイ発言が・・・・・・
スルーしよう。
本当は、結構食べ損ねてるけど・・・
言ったら余計心配してくるから黙ってよ。
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編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。