夕方になると
みんな宿泊場所に戻り
ご飯を食べに行く
ご飯はバイキングで
豪華な料理が沢山並んでいた
俺は聡と2人で沢山食べた
そのあと部屋に戻って
大きなお風呂に入った
「ねえ勝利ぃ」
ニコニコ笑う聡と目が合う
「○○さんって彼氏とかいるのかなぁ」
なーんだ
聡、あなたのこと好きじゃないんだ
ホッとした反面
なぜか傷ついてる俺がいた
「なんで?」
「いや、別に!あ、いい天気だなぁ」
「今日曇りだよ」
「風がきもちぃなあ!」
「室内だけど」
「あー!!勝利!おねがい!秘密にして!」
慌てふためく彼を見ると
笑いしか起こらない
これ以上いじめても可哀想なので
わかったと言った
「あ、そういえば、あなたが聡のこと呼んでた。お風呂出てからでいいよって言ってたけど」
「え、あなたちゃんが?」
「うん、あとで行ってあげて?」
「わかったー」
あなた、この後振られるのか
なんて考えて
少し安心している自分がきらいだ
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!