自分の定位置について走る準備をする
走りたくもないのに
そんな気持ちも聞いてくれるはずなく自分の走る番がどんどん近づく
私のクラスはアンカーの私を応援する
応援してくれるのは嬉しいんだけど名前呼ばれるのは恥ずかしいんだよね…←
そんなことを考えてるとすぐそこまでバトンを持ったクラスの女子が
息を吸い込んでバトンを受けとれば全速力で走る
日頃の怒りをこめて←
なんとか走りきって私のクラスは2位
待って私めっちゃ頑張ったじゃん誉めて←
足めっちゃプルプルしてるから←
バトンを係りの子に渡して組のほうに戻る
私が走れたのははちまきのおかげだからね?
テヒョン先輩がはちまき巻いてくれたからだよ?
『もう二度と走りたくない』
JK『そんなこと言うと太るよ?』
『フンッッッ』
JK『いや笑 何今の声笑』
ビックリして後ろを向くとお腹を抱えながら笑ってるうさぎが一人
いや本当にやめて。ビビったから←
『どんだけ笑うの』
JK『「フンッ」って笑笑』
『真似しないで』←
自分だってあんな声出したくて出したわけじゃないから←
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。