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『いやですよ絶対に走りませんから』
私の前でニコニコしてるグク君になぜか敬語でそう言うと、
JK『じゃあ強制的に走らせるね』
なんて言われて腕を掴まれる
そんな私とグク君を見て女子はキャーキャー
私は色んな意味でキャーキャー
腕をふりほどけるはずもなく、
グク君の大きな手に腕を掴まれながら、
全力で走ってゴールしました
2位で
『待って久しぶりなんだけどこんな走ったの』
なんて自分に話しかけてると、
JK『名前分かんないけど君のせいで1位じゃないじゃん、足、遅い』
なんて言われる
『名前はあえて触れないですけど。触れないけど遅いは言い過ぎじゃないですか?』
私あんなに早く走ったの初めてだから足が生まれたての小鹿ちゃんみたいにプルプルしてるんだけど
JK『ははっ笑 やっぱり君をつれて走ったの正解だったわ笑』
『お題の内容知ってますから』
私達がそんな話をしてると次々とみんながゴールしていって、
1位から3位の人だけ前に出された
1位誰だろうなんて思ってグク君の隣を見ると、
キラキラオーラ全開のテヒョン先輩居ました
可愛らしい女の子を隣において
今の今までテヒョン先輩が近くいるのに気づかなかったことと、
フワフワした私と正反対の子と走ったテヒョン先輩のことを思うと、
本っ当に色んな意味で泣きたい....
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。