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第3話

やるじゃん!
雪音が長谷川先生と出会った入学式の日から、1年が経った。

あれから、長谷川先生は雪音のクラスの英語の教科担任になり、毎日顔を合わせるようになった。
先生は生徒からとても人気で、いつでも生徒に囲まれていた。
雪音は内気なままで、なかなか自分から先生に話しかけられずにいた。でも、先生は時間があれば雪音に話しかけてくれた。
時間が経つにつれて、雪音は先生の優しさに惹かれていった。時に厳しいことも言う先生だけれど、本当はとても優しい先生なのだ。雪音はそれを知っている。

雪音には、親友と呼べる友達もできた。
しかし、雪音は先生への想いを誰かに話すことなどできなかった。
長谷川 拓斗(はせがわ たくと)先生
みんな分かった~?
まだ2年だからって言ってるけど、受験はもう1年後だからなー!
クラスメイト
はーーーい
長谷川 拓斗(はせがわ たくと)先生
ほんとに分かってんのか?
英語はどこ受けるにも必要だから、今のうちからやっとくように!
クラスメイト
はいはい、分かったってば~
先生、私たちのこと、すごい応援してくれてるなぁ…
先生の気持ちに答えなきゃ!

先生は、授業に集中していない人や宿題をやってこない人には怒ることもよくある。
それでも、雪音は先生のそんなところも優しさだと思っている。
山岸 菜々花(やまぎし ななか)
雪音~、ここ分かんない…
教えて~
川上 雪音(かわかみ ゆきね)
ななちゃん、いいよ~!
授業が終わって、雪音の親友菜々花が雪音のところに来た。
長谷川 拓斗(はせがわ たくと)先生
おっ?
雪音、教えられるか~?笑
川上 雪音(かわかみ ゆきね)
お、教えられますよ!笑
長谷川先生が話しかけてきて、雪音は自分の鼓動が速まっていくのを感じた。
顔が赤くなってしまっているだろうと思いつつ、菜々花に聞かれた部分を説明する。
山岸 菜々花(やまぎし ななか)
あー!
そーゆーことね!
川上 雪音(かわかみ ゆきね)
あ!わかった!?
山岸 菜々花(やまぎし ななか)
うん!
サンキュー!!
長谷川 拓斗(はせがわ たくと)先生
おー、やるじゃん!
そう言うと先生は、雪音の頭に手をポンと置いた。 

先生は何も気にしていなかったけれど、雪音は心臓が飛び出そうなほどドキドキした。


先生…
そんなことしたら、勘違いしちゃいます…