先輩を居間まで案内し お茶もついでに
出す 。
ひと息ついたところで 先輩が口を開いた
「 でも整理整頓は苦手そう 」とディスり
続ける先輩にジト目を向ける 。
… いやまぁ 自他共に認める大雑把な人間
だけど 。どうせこの綺麗な部屋だって後
何日保てるか怪しいくらいだけど 。
… 痛いところ突いてくるな 。事故物件
なんですとか言っても別に 悪くないと
思うけど 、なんだか口にするのは憚ら
れる 。
そんな心の中の葛藤をよそに 、ましろ
はちょこんと先輩の隣に座っていた 。
頬杖をついて 見定めるように観察して
いる 。さすが変人 。
「 一人暮らしじゃない 」?
一体何を言っているんだ 。私は一応
一人暮らしだ 。変な幽霊が無料で着
いてきただけで 。
… ましろが見えている ? 一体どういう
ことだ ? 何が起こってる … ??
… まぁ それはそう 。
なんで 先輩が … てかましろ「ちゃん」て 。
… どうやら先輩もましろが見える
ようです 。
困惑する先輩 、全てを悟った私を
置いてましろは存在を分かってくれ
た事実が嬉しいのか部屋を下手な
スキップで回っていた 。













編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。