?「ねぇ杏奈,ジャニーズのマネージャーにならない?」
そう言ったのは,私のお兄ちゃん
そう岸優太だ
「お兄ちゃん?」
岸「あの会社で働いてるの見るとさ,ブラック企業に見えるんだよ。やっぱり兄として心配で」
「…ッ」
岸「どうした!?ごめん悪いこと言った?」
「違う…嬉しいの…気づいてくれてありがとう」
岸「ギュッ」
「私…マネージャーになるよ」
岸「本当か!」
「うん!何するかは分かんないけど,お兄ちゃんのそばに入れるんだったら良いかなって」
岸「ありがとう」
そういえば名前,言ってなかったね
私の名前は,岸杏奈
見ての通り岸優太の妹
正直,ジャンプさんの山田くんが好きだけど
お兄ちゃんにキンプリだぞって言われてから
キンプリにも興味を持ち始めたっていうか
まぁこの話は置いておいて
闇から救ってくれたお兄ちゃんを少しでも支えられるならって考えたら
マネージャーになろうって思える
翌日,ブラック企業から退社してジャニーズ事務所に来た
「わぁ本物だぁ…」
私の目の前にある大きな建物を見て,目を丸くさせる私
「あ、あの…入り口はどこですか?」
警「すいません,関係者以外は入れません」
「あっ…そっか」
岸「あ!杏奈いた!」
「お兄ちゃん!」
岸「この子,俺の妹で俺が呼んだんで入れてもらえますか?」
警「申し訳ございません!では,こちらの紙にお名前をお願いします」
「はーい」
警「では名札を」
「わぁこれつけてみたかったやつ!」
岸「そんなに嬉しいのか」
「うん!」
警「ではお入りください」
「ありがとうございますニコッ」
何だここ
迷路かよ←
岸「ジャニーさんには俺から言っておいた」
「ありがとう!さっすがぁ」
岸「おっここが俺たちの楽屋だよ」
「はーい」
ガチャ
岸「ただいまー」
?「おかえり〜」
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。