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第56話

僕にも嫌いなものはありました
オーネ(オルガリネ)
オーネ(オルガリネ)
い"や"だぁぁぁぁあ"あ"あ"!!!
レーナ
レーナ
駄々をこねないでください!さぁ!口を開いて!
オーネ(オルガリネ)
オーネ(オルガリネ)
む"り"む"り"む"り"無理よりの無理まじでそれだけは勘弁
レーナ
レーナ
つべこべ言ってないで!こればかりは譲れませんよ!
オーネ(オルガリネ)
オーネ(オルガリネ)
いやほんとに無理なんだっていやだやだやだ無理ぃぃぃ
…さて、ここまでの一連の流れを見て皆はこれが何をしている光景だと思う?

虫歯で歯医者に連れて行かれた?

それとも歯磨きで駄々をこねているだけ?

いいえ、違います。

今僕らは茄子を食べるか食べないかで争っているのです。

いやマジで無理。ホント無理。茄子だけは無理。

前世からあの食感と風味がたまらなく嫌で、ご飯に茄子が入ってたときは天を仰ぎ見て悟りを開く程には無理。

何なの?なんであるの?おかしくない?スマホは無いのに茄子はあるの?

しかも茄子やたらでかいじゃん無理だってこんな…口の幅と同じくらいあるじゃないか…

いやもうほんとこれは殺しに来てるってマジで止めてってさぁ!!!

お願い…茄子がなければピーマンだろうが玉ねぎだろうがいくらでも食うからさ…茄子だけは勘弁を…
レーナ
レーナ
あぁもう!なんですか茄子の一本や二本!大した量でもないでしょう!
オーネ(オルガリネ)
オーネ(オルガリネ)
私にとっては大した量なのぉ!ほんとに無理なのよ!マジで!こればかりはこちらも譲れないわ
レーナ
レーナ
知りませんよだいたいどれだけ駄々こねてるんですか!もうかれこれ30分は言い争ってますよね!!
オーネ(オルガリネ)
オーネ(オルガリネ)
だって無理なものは無理なのよ!
レーナ
レーナ
いい加減にしてください!私も今までは茄子抜きにしてましたがそろそろ国の上層部が「この国の第三皇女ともあろう方が好き嫌いですかな?」とか言い始めてんですよ諦めてください!
オーネ(オルガリネ)
オーネ(オルガリネ)
とりあえず国の上層部は許さんけどそれでも無理なの!
レーナ
レーナ
お願いしますって!
オーネ(オルガリネ)
オーネ(オルガリネ)
い"や"だあ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"
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そこから、僕VSレーナさんの茄子対決が始まった。

え?馬鹿らしい?なんてことを言うんだ。茄子は僕にとって災害なんだぞ。
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え〜…それではこれより俺、赤ずきんがこれから食事中に行われる『オーネVSレーナ 茄子ストリートファイト』の実況を勤めさせていただく。

まず一日目。この日の朝食の光景はもう既に上に貼ってあるよな。そう、あのカオスが始まりだ。

結局その後はオーネがちゃぶ台返しの勢いで茄子をふっ飛ばしたためなんとかなったようだが、レーナは諦めていないようだ。瞳に宿るありありとした闘志がそれを物語っているな。…心なしか殺気も含まれてる気がするが。これはただの気分の高調による殺気たと思っておこう。異論は認めない。

レーナはオーネのちゃぶ台返しであちこちにぶちまけられた朝食を片付けながらオーネをチラ見してブツブツ呟いてるな。怖い。

そもそもオーネは食い物を粗末にしてはいけないと習わなかったのか「茄子は食べ物に含まれません」いや含まれるだ「含まれません」…まぁそのへんにしておこう。

レーナはあらかた片付け終えたあと厨房へ向かったな。昼飯の作戦会議のようだ。



はてさて、今日の昼飯は…なるほど、考えたな。

茄子をオープンにせずにハンバーグの中に刻んで入れている。これにはオーネも気付かないだろう。

「スンスン…ハッ茄子の匂い」

いやなんで分かるんだよ獣人かてめぇは

え、何?皇族って皆こんななの?皇家の血筋怖っ

レーナは先のオーネの発言を聞くや否や「チッ」と鋭い殺意のこもった舌打ちを繰り出した。怖いです。普通に殺気ダダ漏れです。誰か助けて。

とはいえオーネはハンバーグが普通に好物だったはず…いくら茄子が入ってるとはいえもしかしたら食べるかも?

…あ〜っ、これに関しては相手が一枚上手だったな。器用に刻んだ茄子を穿り出してハンバーグのところだけを食べている。

その根性他のことに使えよ。宝の持ち腐れすぎるだろ。

オーネが淡々と食べすすめていく食事プレートに残ったのは、いつしか穿り出された無様な茄子たちだけになっていた。マジパネェ

次はおやつの時間…今度はスイートポテトならぬスイートエッグプラントってか?いや、笑えねぇ。周りの空気下がったわ。

果たして美味いかは知らんが、外見だけで見ると普通に高級菓子店で売り出されてそうな見た目をしている。ジュル…あっやべ唾液が

…あれ?なんか焼き魚特有の煙たい匂いが…あぁ、そうか。オーネの嗅覚を消し飛ばす計画か。

「私お腹空いてないし、見るからにそれ茄子入ってんでしょ。私の視力舐めるなよ?」

いや見えんのかよ。視力云々の問題じゃねぇだろ。視覚どうなってんの??え、化物?

それを聞いてるレーナは口を開けてポカーンとしている。その後ガクリと肩を落とした。

さぁて最後。夕食の時間だ。

お?レーナの手にある黒い布は…?

「皇女様、ロシアン・ルーレットをしましょう。」

ま☆さ☆か☆のロシアン・ルーレットかよ!!てかこの世界ロシアン・ルーレットあんのかよ!!驚きしか出ねぇわ!

流石のオーネもあからさま過ぎて驚いているらしい。

「は?この世界ロシアン・ルーレットあんの!?え、いやてかまってよ。これ絶対目隠しして茄子食わせに来るやつじゃん!やめてって!うわくっさ!サンマ臭い!えっなにこれ!また焼き魚??何回焼くんだよ!」

流石オーネ。俺が言いたいツッコミを全部行っていくそのスタイル、嫌いじゃねぇぜ。

…え?は?もう終わり?ウッソだろこの世界録音機器こんな録音できる時間短いの?あと数分?わかったよ無理やり収めてやるって。

というわけで番組側の諸事情によりぱっぱと結果を伝えていくぜ。

結果はオーネの惨敗。「この中のどれか一つに茄子が入っています。6分の一です。一回選んで食べたらそれで終わりでいいですから、良心的でしょう?」との言葉に騙されたオーネが、その六皿全てに茄子が入ってると知らずに適当に目の前の─しかもかなり大きめの入ってるやつ─をひっつかんで食ったため、見事にオーネは咳き込みレーナは眩しいほどの笑みを浮かべる結果となった。



皆も、好き嫌いはだめだぞ!好き嫌いする悪い子には、レーナが嫌いなものを食わせに来るからな。震えて眠れ!
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オーネ(オルガリネ)
オーネ(オルガリネ)
てめぇ途中でふざけたろ
赤ずきん
赤ずきん
世の中ユーモアも必要なんだよ☆