無料ケータイ夢小説ならプリ小説 byGMO

第21話

文字を勉強しました。
さて、僕に家庭教師がついてから早一ヶ月…

僕は最近悩みを抱えている。

もちろん、あの家庭教師のことである。

あの人、僕が何を隠そうとしても容赦なく暴いてくる。

あの家庭教師、若いから少し僕的にも舐めてたところはあったんだけど…

流石におかしいと思う。

だってさ、僕あれから少し反省して学力抑えるようにしてたのに
家庭教師(カール)
家庭教師(カール)
《手抜きは許しませんよ。》
ってす〜ぐに僕がわざと問題間違えてるの見抜いてくるんだ。

いや、まだ一回だけなら僕もただ自分の演技が下手だったんだと思ったよ?

それで一回目のあのあと、メイドたちに学力を騙せるかやってみたら漏れなく騙せたから行けると思ったのに!

なんだろうか、教師の勘ってものがあるのかな…

まぁでも?僕も負けてばっかじゃいられないってものだよ。

というわけで今日!何故か僕の部屋にかなりの量の書物が置かれているからそこで3歳児の平均知能と振る舞いを勉強しようと思う。

皇女の部屋とはいえ、こんなに書物があるのだから1冊くらいはあるだろう。
──数時間後──
うわやばいなこれ本があるないの問題じゃなくてそもそも3歳児には無理だわ

とにかく下段は全て調べ終えたけど、今の僕の身長では中・上段には届かない。

しかも踏み台も何もないから手の打ちようがない。

う〜ん…困ったな…ちょうど僕の視力でギリギリ見えるところ…一番上の段にそれっぽい本があるんだ…
レーナ
レーナ
?皇女様何を為されているのですか?そんなに本を引っくり返して…
よっしゃいつも通り良いタイミングで来てくれた!

ここはレーナさんに頼むしかないよね。
オーネ(オルガリネ)
オーネ(オルガリネ)
あえとって!あれとって!
レーナ
レーナ
あれ…?一番上の…皇女様、恐れ入りますがどの冊子でしょうか。
レーナ
レーナ
少し抱き上げますのでご自分でお取りください。
あ〜やっぱり指差すだけじゃ伝わらないな

まぁでも抱き上げてくれるなら丁度いい。

よっ…お目当ての本はこれだ…

よっし、とれた!

えっと…タイトルは…

……………

あれ……

読 め な い

待って待って待ってこれどういうこと!?さっき見上げてたときは読めたよね!?

どうなってんの…まるで理解できない。

何だこれ…英語?ロシア語?韓国語?あやっべどこの国の言葉かすらもわからない

いやまぁそりゃそうだよな。ここは異世界なんだから、日本語なわけがないしかと言って元の世界のどこかの国の言葉だったとしてもそれはそれで怖い。

くっそぉ、神様め…

聞き取りができるようにすんだったらどうせなら読めるようにもしてくれたら良かったのに。

…いや、こんなことを言うのは野暮だな。言葉が通じるだけでもありがたい。

はぁ〜あ。文字は覚えるしかないか…
レーナ
レーナ
皇女様。御本とにらめっこをするのもよろしいですが、そろそろ家庭教師の方がいらっしゃる頃です。準備をなさってください。
うわぁ、もうそんな時間か。

丁度いい。最近は何故か前世と同じ記号で表された数学だったから、今日は国語…文字を教えてもらおう。
家庭教師(カール)
家庭教師(カール)
失礼いたします。皇女様
家庭教師(カール)
家庭教師(カール)
さて今日は、いつもより少しグレードアップさせて割り算でもやりましょう…
オーネ(オルガリネ)
オーネ(オルガリネ)
やだ。
家庭教師(カール)
家庭教師(カール)
え!?
オーネ(オルガリネ)
オーネ(オルガリネ)
だってたんつうさんすうあきたんだもん
家庭教師(カール)
家庭教師(カール)
は、はぁ…そうですか…
オーネ(オルガリネ)
オーネ(オルガリネ)
あたちきょうはもじさんをおぼえたいの!
家庭教師(カール)
家庭教師(カール)
文字…?分かりました。思えば最近は算数に熱中しすぎてましたね。
家庭教師(カール)
家庭教師(カール)
…ん?おや、皇女様。その手にお持ちの本は…?
オーネ(オルガリネ)
オーネ(オルガリネ)
あっこれはね…
家庭教師(カール)
家庭教師(カール)
なんだ…?『3歳児の育て方』…?
家庭教師(カール)
家庭教師(カール)
皇女様、なぜそのような物を…
オーネ(オルガリネ)
オーネ(オルガリネ)
ほんだないじってたらふってきたの!
家庭教師(カール)
家庭教師(カール)
そうなのですか…まぁよろしい、授業を始めますよ。
お…なんとか誤魔化せたかな…?
家庭教師(カール)
家庭教師(カール)
それにしても、そこら中に散らばる本の中からわざわざその本を選ぶとは…まるで最初からその本が目当てだったかのようです。
ギクッ

なにこれバレてるの!?

ねぇ!これバレてんの!?

やっぱ怖いわこの人!レーナさんは読心術の使い手一号だからこの人は読心術の使い手二号にしとこ!
家庭教師(カール)
家庭教師(カール)
まぁ良いです。話が脱線しましたね。そろそろ始めなければ時間が惜しい。
ほっ…

とりあえず、この授業をきちんと受けて言語を覚えよう。

まぁ前世で苦戦した英語よりかは簡単だろう。僕は読み書きはともかく話し言葉なら認識できるから。

要は今までの日本語が書き方だけ変わった、と考えれば問題がないだろう。
家庭教師(カール)
家庭教師(カール)
それでは、まず文字の形と読みからお教えします。まずこの紙を見て──
──授業終わり──
あ〜疲れたぁ…

でもいいぞ!今回の授業でかなりの文字を覚えた!

これで早速さっきの本も読める…あれ?
本はどこだ?
オーネ(オルガリネ)
オーネ(オルガリネ)
れーな、わたちのおほんしゃんどこぉ…?
レーナ
レーナ
あぁ、先程皇女様がにらめっこしていたあの本ですか?それなら、先程帰るときに家庭教師の方が「これは3歳児には必要ない」と言って一緒に持って帰られましたよ?
オーネ(オルガリネ)
オーネ(オルガリネ)
えっ
嘘だろあの家庭教師!

普通教え子、しかも皇女の私物を勝手に持ってくか!?

くっそぉ…

これじゃ家庭教師カールを出し抜けるのはまだまだ先になりそうだな…