無料ケータイ夢小説ならプリ小説 byGMO

第86話

復興は順調でした
どうもみなさん。今日はレメルンに視察に行きます。僕です。

なんやかんやでレメルンも結構復興進んでるのよね

とは言うが僕は大抵書類仕事かしかやってないからある意味名ばかりの領主なのです

裏レメルン?ナニソレオイシイノ?

いやほんとにさ、僕も裏レメルンを見捨てるわけじゃないの。

でもさ?あちらはあちらで何とかやってるみたいだし、そこに人間が茶々入れるのもどうかなって…

あ、はい、本音を申し上げますと表レメルンだけで資金カツカツなので表レメルンが落ち着かないと裏レメルンに手がつけられません

ついこの前、エルフと同じ金髪緑眼のレーナを裏レメルンに派遣しようかと言う意見が出た、ど速攻人間だと見破られるだろうし何より本人が渋ったのでその意見は速攻破棄しました。はい。

あ〜でもあの街いよいよあのままでいいんじゃないかと思えてきた

もはやあの街で暮らせて行けてるんだからわざわざ僕が統治する必要もないよね、って話。

念の為あの中に入った人は出られないようにするかな。肝試しか何かで入ったんなら自業自得だろ。

獣人やエルフならもしかしたら街に溶け込めるかもしれないし。人間だったらもう御愁傷様としか言いようがないけど。

それにもし同族さえも拒否するならあの街に迎え入れられるものと迎え入れられないものの秘密がわかるかもしれないし。

とりあえず街についたから他のことは見回りながら考えるか。




街の中には人間はいない。僕が意識して人外だけにしてある。

この世界にも人外に優しい人はいるようだ。人間とはいえ、ここに珍しいハーフがいることを口外しない人もいる。

あのとき見たハーフの子はあの頃見たとは段違いに美しくなっており、その頭部の金糸のような髪の艶めきと言ったら、着飾れば貴族と言っても差し支えないだろう。

まだまだ子供だ。時折近場の男の子と遊んでいるのをよく見る。

それにしても、本当に二年前とは大違いだな。

あんなさびれた街をこんな復興させるなんて、僕実はそっち方面の才能あるのでは???

僕はほとんど顔を出さないとはいえ、この町の住民には慕われている。

そもそもの話、この閉鎖的なスラムで人外が奴隷なことを知る人はいれど、詳細を知る者は少ない。

ここが奴隷養殖場として機能していたのは昔の話だ。

外にも出れず、劣悪な環境で人間が人外にしたことを知る人はどんどん死んでいった。

そんな中で、なぜ自分たちがこんなスラムにいるのかすらも知らずに生きてきた人が大半だ。

今まで見たことのない人間に警戒はすれど、憎悪は少なかった。

ふぅ、と一つため息を吐いて街の奥へと進んだ。