おっあそこにも部屋があるじゃないか。ちょっとあそこも覗いてみよ───
…あれ?何だこの部屋。
何にもないじゃないか。
謎にスペース取ってるくせして、空き部屋か何かだろうか。
入られたくないんだったら何故ここの扉開けたんだよ。まぁいいか。それにしてもなんで入れないんだ?
…あっ
そうだ…僕三歳だったわ
確かに3歳が追及だとか言う言葉を知ってたらびっくりするよな。
ふぅ…なんとかごまかせた…のかな?
ふぅ…なんとかごまかせた…のかな?
まだ疑問には思われてるみたいだけど、とりあえず話を180度変えたからここから急にさっきの話になることはないだろう。
っと、気を取り直して、この部屋は何だろうか。
他の部屋よりすこし装飾が豪華な部屋。
なるほど、食堂だったのか。
要は『大食堂』という名の空き部屋か。
扉の装飾も凝ってるのに残念だ。
ガチャッ
うっわ他の部屋より埃っぽいな
仮にも皇女宮の食堂だというのにこんなので良いのだろうか。
まぁいいんだろうな。
まぁ、そういうもんなのかな。
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はぁ〜…
疲れたぁ
まさかあんなに広いとは思わなかった。
まぁいろんな部屋見れたし今回はいいか。
それよりもお風呂入って体を温めよう。
よくやった僕。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。