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第40話

式典に参加しました(練習編)
かく言う僕ももう少しで六歳になる。

普通ならお披露目会があるはずなのだが、この国にはある風習があるためお披露目会は式典に変わっている。

まぁ本質は変わらない。名前だけかな、変わったのは。

この国にある風習、それは。

「六歳になれば神々に自分が六年生き延びたことを報告しなければならない」

と言ったものだ。

何でもこの風習はかなり昔、戦争やら人攫いやらで子供の致死率が高く、六歳になるまでに死んでしまう子供が多かったため生まれたものらしい。

この国で「6」はラッキーナンバーとされる。まぁ前世の日本で言う「ラッキーセブン」的なものだ。

…まぁそんなわけで、僕は六歳の誕生日にわざわざ教会まで出向いて神に祈りを捧げなくてはならないのだ。

しかもそのときに長ったらしい祈りの言葉も言わなければならないらしい。

えっと…なんだっけ。神々のいますところ?いやおります…?
やっばい忘れた
レーナ
レーナ
…「神々のいます『聖地』へ今一度この声を伝えて頂きたく私、オルガリネ・シューニ・シャンドールがここへ参りました。六年前生を享けた私がこの歳まで生き延びられたことをここに報告いたします。どうかこれからもその光を湛える双眸にて私の成長を見守っていただけますようお願い存じ上げます。」

ですね。これ聞くの何回目ですか、皇女様。
いい加減覚えてください。なんで私が覚えてて貴女様が覚えていらっしゃらないのですか。
オーネ(オルガリネ)
オーネ(オルガリネ)
無理だって〜…大体こんな脳もまだ幼い子供にそんな長ったらしい文覚えさせるほうが無謀なのよ。私だって覚えてたら覚えてるわよ。
レーナ
レーナ
たしかに文にすると長いですが、口にすれば意外と短いじゃないですか。いつものその無駄口をこちらに使ってください。
オーネ(オルガリネ)
オーネ(オルガリネ)
不敬罪で捕まえてやろうか
レーナ
レーナ
できるものならどうぞ
オーネ(オルガリネ)
オーネ(オルガリネ)
誰がやるかよ
オーネ(オルガリネ)
オーネ(オルガリネ)
ほんっとにもう無理だって〜…
レーナ
レーナ
頑張ってくださいよ、式典まであと一ヶ月ほどなんですよ?駄々こねてる時間すら惜しいんです。
オーネ(オルガリネ)
オーネ(オルガリネ)
なんだっけ…「神々のいます…?」
レーナ
レーナ
こちらに文をまとめたので、何回も音読して覚えてくださいね。
オーネ(オルガリネ)
オーネ(オルガリネ)
ええ…

「神々のいます『聖地』へ今一度この声を伝えて頂きたく私、オルガリネ・シューニ・シャンドールがここへ参りました。六年前生を享けた私がこの歳まで生き延びられたことをここに報告いたします。どうかこれからもその光を湛える双眸にて私の成長を見守っていただけますようお願い存じ上げます。」
「神々のいます『聖地』へ今一度この声を伝えて頂きたく私、オルガリネ・シューニ・シャンドールがここへ参りました。六年前生を享けた私がこの歳まで生き延びられたことをここに報告いたします。どうかこれからもその光を湛える双眸にて私の成長を見守っていただけますようお願い存じ上げます。」
「神々のいます『聖地』へ今一度この声を伝えて頂きたく私、オルガリネ・シューニ・シャンドールがここへ参りました。六年前生を享けた私がこの歳まで生き延びられたことをここに報告いたします。どうかこれからもその光を湛える双眸にて私の成長を見守っていただけますようお願い存じ上げます。」
オーネ(オルガリネ)
オーネ(オルガリネ)
飽きた
レーナ
レーナ
飽きないでください
レーナ
レーナ
さ、どこまで覚えましたか?
オーネ(オルガリネ)
オーネ(オルガリネ)
え〜と…

「神々のいる『聖地』へ一度この声を伝えて欲しくて私、オルガリネ・シューニ・シャンドールが来ました。六年前生まれた私が生き延びたことを報告します。どうかこれからもその眼にて私の成長を見守ってくれますようお願いします。」
レーナ
レーナ
なんで所々改変してるんですか。改変しないでください。
オーネ(オルガリネ)
オーネ(オルガリネ)
もうこんなのテキトーでいいじゃん…どうせ誰もそこまで聞いてないよぉ
レーナ
レーナ
いや何言ってんですか第三皇女の式典なんて注目しかされないですよていうかそもそも神々が聞いているというのにそんなテキトーでどうするんですか祟られますよってか自分の立場考えてください
オーネ(オルガリネ)
オーネ(オルガリネ)
うわ凄いね今のよく息継ぎ無しで言い切ったよね
レーナ
レーナ
着眼点そこじゃないです。内容に目を向けてください。
レーナ
レーナ
はぁ…これは先が思いやられるわ。
──数時間後──
オーネ(オルガリネ)
オーネ(オルガリネ)
「神々のいます『聖地』へ今一度この声を伝えて頂きたく私、オルガリネ・シューニ・シャンドールがここへ参りました。六年前生を享けた私がこの歳まで生き延びられたことをここに報告いたします。どうかこれからもその光を湛える双眸にて私の成長を見守っていただけますようお願い存じ上げます。」
レーナ
レーナ
すごいです!一文違わず全部言い切りました!
オーネ(オルガリネ)
オーネ(オルガリネ)
たぶん今ので一生の記憶力全部使い切ったわ。
レーナ
レーナ
ご冗談を。これで式典も安泰ですね!
そして一ヶ月の月日が経ち、僕はついに六歳の誕生日を迎える───