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第105話

神様刈りが始まりました。(準備編)
レーナ
レーナ
…何なんですか、この衣装。恥ずかしいんですけど。変更を要求します。
赤ずきん
赤ずきん
その衣装が一番イケるんだ。我慢してくれ。変更は無しだ。それで行く。
オーネ(オルガリネ)
オーネ(オルガリネ)
お前の趣味じゃないの?
赤ずきん
赤ずきん
んなわけあるか風評被害で訴えんぞ
ただいま午前2時ちょっと前。丑三つ時と言うには少し早いド深夜である。

僕等はいま、真っ暗な街頭もない皇宮の立派な庭園でわちゃわちゃとしながら準備を進めている。

無駄にだだっ広い庭園には、その豪華な風貌に異質な雰囲気を漂わせる、巨大な魔法陣が描かれていた。魔法陣は薄ぼんやりと発光していてどうにも気味が悪い。

巨大な円形の魔法陣の真ん中に赤ずきん御用達の立派な衣装に身を包むレーナが佇み、魔法陣の中に描かれた正三角形の頂点にそれぞれ僕と赤ずきんがどっかりとすわりこむ。

レーナの纏う衣装は、宛ら異国情緒溢れたデザインをしている。おそらく外国の民族衣装と言われても僕らは疑いもせず納得してしまうだろう。

白い陶器の毛一本もない肩をあられもなく露出させ、ふわりと鳥の羽のように広がる純白のドレスは膝上あたりでベールに包まれ、美しく施された青と金の刺繍が美しさを一頭引き立たせている。

この衣装が街の踊り子とかなら良かったものの、これは私用とはいえ真面目な儀式だ。赤ずきんのゴリ押しにはほとほと困り果てたものだ。

当のレーナは口では恥ずかしいなどと宣っておきながら、態度はそんな素振りを全く見せず、半分ほど布に包まれた胸を隠すことなく堂々としている。もっと恥じらいを持てよ。

口ではワチャワチャとしていながらも、雰囲気はそれとは全く真逆。コワイニゲダシタイピエン
赤ずきん
赤ずきん
…さて、そろそろじゃないか?
オーネ(オルガリネ)
オーネ(オルガリネ)
あ〜…そうだね。あの神様ちゃんとくるかなぁ…
レーナ
レーナ
今は祈るしかありませんね。
赤ずきん
赤ずきん
手順は覚えてるな?
オーネ(オルガリネ)
オーネ(オルガリネ)
大丈夫、バッチシだよ完璧すぎて泣けてきちゃう
レーナ
レーナ
大丈夫です。丸暗記しました
オーネ(オルガリネ)
オーネ(オルガリネ)
…お〜い神様!!!そろそろ時間だっつってんでしょはよこいやぁ!!
転生神
転生神
そんな急かすでないわ。ちゃんと覚えておる。わしをなんだと思っておるんじゃ
オーネ(オルガリネ)
オーネ(オルガリネ)
キタァァァァァァァァァァ!!!
赤ずきん
赤ずきん
うわうるさっ
レーナ
レーナ
今何時だと思ってんですか
転生神
転生神
…ん?オルガリネお主、立つ場所を間違えておらんか?
オーネ(オルガリネ)
オーネ(オルガリネ)
え?
転生神
転生神
お主が立つ場所はちょうど北向きの頂点じゃろう。そこは南西向きの頂点じゃぞ?
オーネ(オルガリネ)
オーネ(オルガリネ)
あっやっべ!!
赤ずきん
赤ずきん
おいなにやってんだよオーネ!このままやってたら失敗するところだっただろ!
オーネ(オルガリネ)
オーネ(オルガリネ)
ごめんって!この暗闇でよくわかんなかったんだよ!
赤ずきん
赤ずきん
魔法陣光ってんだろうがついに東西南北見分けつかなくなったのか!!!
レーナ
レーナ
あの…早くやりません???
オーネ(オルガリネ)
オーネ(オルガリネ)
あ、忘れてた
転生神
転生神
北向きは死者の通る道とか言ったのお主じゃろ…それを元に魔法陣を構築したのじゃから、肝心のお主が違う場所に立っていては意味がないわい。
オーネ(オルガリネ)
オーネ(オルガリネ)
反省したって…許してちょ☆
赤ずきん
赤ずきん
オ"エッ
オーネ(オルガリネ)
オーネ(オルガリネ)
あ?ふざけんなすごく可愛いマ○メロスマイルだっただろうが
レーナ
レーナ
早くやりますよ
赤ずきん
赤ずきん
アッハイ
オーネ(オルガリネ)
オーネ(オルガリネ)
サーセンシタ
言いながら僕は北向きの頂点に移動する。足を組んでどっかりと座り込んでいた赤ずきんは重そうに腰を上げ、レーナは衣装の崩れをざっと目だけ動かして確認し、先程降臨した転生神は僕が移動したことで空いた南西向きの頂点に舞い降りた。三十cmくらい浮いてるがあれば魔法の効力的に大丈夫なのだろうか。まぁ大丈夫だろう。

しかし転生神は僕が呼んでおいてアレだが、こんなにしょっちゅう降臨してきて暇なのか?暇なんだな。

赤ずきんが両手を合わせる。両手と両手の間に正三角がうまれ、赤ずきんの隠されたクリノフマイトの瞳が、鈍く光を産み不気味さを強調させる。

それに呼応するかのように魔法陣の光が強まり、魔法陣は赤ずきんの紫一色に染め上げられる。

僕も負けてはいられない。魔法は苦手だが、それでも使えるには使えるのだ。僕が原因でこんなことになっている以上、口であんなに悪態をついてはいても、巻き込んでしまったという負い目はある。

対抗せんと紫一色で染められていた魔法陣に、桃色味のある白色が僕の点からじわじわと溢れ出る。

そして三人目。いや、最早人というのも烏滸がましい。転生神は地にその平たい足をつけ、接触したところからみるみると灰色の他とは一線を画した光が紫と白に対抗し始める。

最初は勢いが強すぎたのか紫も白も完全に灰色に押されていた。が、そこから調整してちょうど紫と白と灰が同等に調和する。

流石転生神。性格はアレでも力は折り紙付きなのか。そして、これで準備は整った。



───さぁ、戦の始まりだ。