第14話

重岡side
1,143
2018/04/28 14:40
神ちゃんが体調を崩した次の日からまた撮影は再開されたけど、スタッフさんから僕らへの態度はとても冷たかった。


声をかけても無視されたり、挨拶してくれなかったり、
NGだしたら今まで以上に怒られたり、

だから、これ以上波風立てないように、必死にNGださないように、言動にも気を付けた。



でも、正直気を遣いすぎて空回りしている気がする。


連日の寒い中での撮影で、ちゃんと休憩は自分なりにとっているものの、やっぱり僕の体も応えている。


「」
じゃあ今から昼休憩~
そんな声が響いて、ほっと胸をなでおろす。

流星
どうする?・・ここで食べる・・?
流星が気まずそうに周りを見ながら僕に近づいてきた。


流星の視線の先を見ると、スタッフさんがこそこそと僕らを指さして何かを話してる。

僕の手にある、一人だけみんなとは違う手作りの弁当見て笑う人もいる。



ほっとしたかと思えばまた空気が張り詰めて、



こんな現場、初めてで、映画の仕事はうれしいけど、



正直、しんどい。

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