第47話

濱田side
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2018/05/13 10:04
最終競技はリレー!

リレーと言っても、おんぶリレーやねん。


しげも望も出たい言うてんけど、距離もあるしめっちゃ本気で走ってなんかあったら大変やから、おんぶすることになった。


4周の1週目と2週目は後輩たち。

3週目の赤チームは俺と望。白チームは紫耀と後輩の流星。

アンカーの赤チームは照史としげ。白は淳太君と神ちゃん。


望体でかいからレッスンの合間にちょっと練習したりしてたんやけど、なんせ俺の相手は俊足の紫耀やからな・・


緊張しながらバトンを待つ。

桐山
濱ちゃん!望!頑張れよー!
重岡
紫耀に負けんな!
照史としげが拳をあげて応援してくれる。


なんやこの緊張感。

舞台より緊張してる。



第一走者の康二は少しリードして僕の所へ!
康二
濱田君!頼みます!
康二からミスなくバトンを受け取ってダッシュ!

小瀧
濱ちゃん行け行け!
おんぶしてる望が大声で叫ぶ。

ちょっとリードしてたのに、紫耀はさすがに早くてあっという間に追い上げられてしまった。



俺より身長の高い望をおんぶして、バトンを次に渡す頃にはへとへと。
濱田
照史、しげ、あと頼んだ!!
重岡
まかせときや!照史の底力見せる時や、いけぇぇぇぇ!
バトンをしげに渡すと、しげが叫んでる。

淳太君は自分より背の大きい流星にもたついてて、照史も照史でひぃひぃ言ってる。


さっきまでの勢いが消えてなんかめっちゃゆったりなリレーになって、笑いが起きた。


でもアンカーだけあって、みんな大声で応援する。





最後までゆったりな接戦やったけど、

先にゴールテープを切ったのは照史としげだった。




赤チームに歓声が起こって、みんなで照史としげを抱きしめる。

汗だくやけど、その汗さえも光ってて、みんなの笑顔がどんどん伝わっていく。


白チームは淳太君に「遅すぎるって!」なんて突っ込んだり、なんや泣きまねしたりして盛り上がってる。



中間
みんなー!プログラム最後はばっちり締めな-!
もみくちゃにされてた淳太君がやっと逃れて(笑)、僕らにそう声をかけた。


プログラムの最後は、やっぱり関西ジュニアなんやし、歌って終わり。


せっかくしげの両親や、他のジュニアの子たちの両親も来てくれてるわけやしな。

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