第32話

中間side
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2018/05/03 16:53
結局あの後ずっと無言で、

やけど、駅についてもそれぞれの方向へ足は進まなかった。



6人が固まって、顔を合わせる。



小瀧
あの・・・


沈黙を破ったのは望だった。


小瀧
俺な・・、さっきの話聞いて正直びっくりしたし、こんな僕にしげ支えるなんて無理や思ってん。
正直に、自分の気持ちを、そしてきっと誰もが思ったであろう気持ちを言葉にしてくれて、空気が緩んだ。
小瀧
でもな、改めて思ってん。
僕は、7人でいたい。
まだ僕らデビューもしてないし、ただ一緒におるってだけかもしれへんけど・・

でも、もう僕らは7人じゃなきゃあかんねん。1人も欠けたらあかんねん。

支えられる、支えられへんの問題じゃなくて、

支えなあかん、

そう、思った・・。
強くそう言った後、沈黙が流れて、望はとっさに「ごめんっ・・」と謝った。
桐山
いや、謝らんでええよ。ほんま、その通りやな。
照史が望の肩を叩いて、他のみんなも、俺も頷くと、望はホッとしてた。

中間
望の言うとおり、ゆっくりでええから、俺らにできることやっていこう。
そう言うと、それぞれが頷いた。




どうして、この7人だったんだろう。




どうして僕らは、こんなにも7人でいたいと願うんだろう。





きっとそれは、

お互いがお互いのことを大好きだから。


ずっと、一緒にいたいと願うほど、

尊敬してて、良いところも悪いところも認め合えて、
褒めたりあかんってちゃんと言えたり、

ありがとうとか、ごめんとか、ちゃんと言えたり、




心の底から、




大好きやから。

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