第50話

重岡side
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2018/05/14 13:42
戸惑いを覚えながらも時間はどんどんと進んでいく。


もともと自分たちの曲じゃないもので、やったこともない曲が多くて、歌詞も振りも全部1から覚えないといけない。


振りの覚えがあんまりよくない僕はすでにパニック状態。



あー分からへん!
重岡
神ちゃーん!ここどうするんやっ・・・
ついいつもの癖で神ちゃんに聞こうとしたら、隣に神ちゃんはいなかった。




神ちゃんは、僕とは別の曲を、少し離れた場所で練習してた。


重岡
りゅうせ・・・


流星に聞こうと思ったら、あ、そうやった。

流星も隣にはいない。




ずっと7WEST一緒で、



ずっと振付だって4人で覚えてきた。




隣に神ちゃんが、流星がいないことなんてなかったんだ。





振りを覚えて伸ばしていた手が、力なく落ちた。





7人じゃない。





半分に、




分かれている。

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