第44話

重岡side
1,050
2018/05/13 10:02
桐山
うわー!今日もうまそうやなぁ!
僕がお弁当を開けると、照史君が覗き込んでそう言った。
桐山
そうや!僕、お母さんにレシピ教わりたいんです!いっつもしげの弁当おいしそうやから!
そんな照史君に、おかん大喜び。


みんながお弁当を開けて、おいしいお昼の匂いがいっぱいに広がる。

レッスンの時と同じ光景だけど、今日はみんな、お弁当が手作り。



あれ・・?

ちゃう。

小瀧だけ、買ったお弁当や。



桐山
しげー、それちょっとだけ味見させて
小瀧見てたら照史君に腕つつかれてお願い!と僕を見てきた。
濱田
もー、照史やめぇや。毎回しげのお弁当からなにかしら取ってるやん。しかもお母さんいはるのに・・
苦笑いの濱ちゃんが、照史君の腕を止めてる。
重岡
ええよ、取って?
露骨に悲しそうな顔の照史君に笑いながらお弁当を差し出す。



お母さん
みんないっつもこうやってお昼ごはん食べてるんやね
お父さん
楽しそうやな
そう言って、おとんもおかんもうれしそうだった。




濱ちゃんは今実家に帰ってるらしく、お母さんが作ってくれた煮物いっぱいのお弁当。

流星のはデザートが別容器のなんか豪華な弁当。

神ちゃんのはおとんの手作りやって!どうりで切り方が雑やと思った(笑)

照史君と淳太君は、二人とも自分で作ったらしい。

望は、市販のハンバーグ弁当。



みんなのお弁当見ながらいつもみたいにワイワイ話してた。



でも、ふとした時に視線感じて顔を上げると、小瀧と目が合う。

目が合うと望はハッとして視線を逸らすけど、



そんなことが何度もあって。




・・・?


どうしたんやろう?

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