第7話

狭間
23
2020/10/04 12:19


帰宅 。

なあ 、俺の砂時計知らね?
you
you
!?ッびっくりしたぁ …
あ ~ … ごめん
you
you
急にどうしたの … って砂時計か 、知らない
you
you
なんで?
あ ~ 、まあ
… 知らないと思うけど 、小さい頃母さんに貰ったんだよね ~ ………


明らか目が泳いでいる 。


何か隠し事でもあるかのように 。


you
you
そ 、うなんだ 。


多分半年ぶりの会話だから 、続かないし


歯切れの悪い会話 。


私自身コミュ障かもだけど 、お兄ちゃんは長年家族以外の、


と言うか家族とも対して話さず過ごしてきた人だから 。


部屋に戻り 、机の横にある砂時計を眺める 。


you
you
きっと 、大丈夫




















~ ¿¿ side ~




夜 、盛大に鼾をかいていた幼年期とは打って変わって 、


す ~ 、す ~ 、と規則正しい寝息が聞こえる 。


たとえ妹の部屋とは言えど 、やっている事は変態そのもの


だが 、____


あった 。


知ってたんだな 。それとも意図せずか?


you
you
ん゛う … ッ
you
you
!?
you
you
おにi
知ってたんだな 。


俺は砂時計を落として壊そうとした 。


you
you
だ 、め ッ
ッは !?


思いっきりタックルしてくる妹 。


引きこもりがそれに耐えられる訳も無く 、


倒れたと同時に落ちた砂時計は割れた 。


そして俺は 、意図せず妹を連れて落ちた 。 . . .







































~ 佐伯 side ~


突然 、体の内側が引っ張られるような感覚がした 。


実はこの感覚を体験するのは2回目だ 。


前は目眩が酷く暫く立てなかったが 、


今度は何かが違った 。


手が無意識に枕横の漫画に伸びる 。


寝る前に読んだ 、14巻だ 。


そして俺の手は何をしただろうか 。


漫画をぶん投げ砂時計に命中させた 。


涼
はぁ !?


意図せず砂時計を割って 、眠りに落ちるような感覚がした。


































~ ¿¿ side ~


着いてきてしまった妹は 、俺の足に抱きつき寝ている 。


¿¿
おお 、来賓客かね?笑
あ 、いや意図せずと言うか …
¿¿
… よく見たら妹ちゃんじゃあないか 、
¿¿
今晩は寝かせてあげよう 、
¿¿
また明日集合しようではないか 。
はい 、


¿¿は音1つ立てずに消えた 。


それと入れ違いで上からゆっくり男の子が落ちてくる 。


… もうなんなんだよ …


ソフトな着地をした男の子を起こす 。


おい 、起きろ …
涼
ん …
涼
……… だれ?


こっちのセリフなんだがなあ …

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