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第28話

#25.
〜あなたside〜





ドクン、ドクン──────。





心臓が大きく脈を打っているのが自分でもわかる。



胸の真ん中あたりでギュッと拳を作った。





目の前にはバリアフリーの"1A"と書かれた大きなドア。





ドアの向こうからはイレイザーヘッド相澤先生の声が聞こえてくる。
月夜(なまえ)
月夜あなた
ふぅぅ...
目をつぶってゆっくりと息を吐き、心臓の鼓動を落ち着けようと試みた。



でも、鼓動は速さを増す一方。





拳を作っていた手が震える。



空いていた左手でギュッと拳を包んだ。
相澤消太
んで、今からお前らに会いたいと言ってる奴がいる
入って来い
その声が聞こえて1度軽く深呼吸をした。





そしてドアに手を掛け、横にスライドさせた。



震える足を必死に動かして相澤先生の隣へと立った。





みんな私の顔を見るや否、ざわつき始めた。





無理もない。



敵連合で自分たちを襲った人間が雄英高校にいるのだから。
月夜(なまえ)
月夜あなた
えっと、その...
みんなの視線が突き刺さって痛い。



ギュッと目を瞑って唇を噛み締めた。





──────ガタッ。





教室の後ろの方で誰かが立ち上がる音がした。



その人は有無問わず私の隣に立った。



瞑っていた目をゆっくりと開けて隣の人を見た。
月夜(なまえ)
月夜あなた
勝己...?
爆豪勝己
爆豪勝己
いい奴らしかいねぇから安心しろ
右肩に右手を置いて耳元でそう囁いた。



お陰で震えが収まった気がした。





また息を着いた。



今度は心臓の鼓動が収まった。
月夜(なまえ)
月夜あなた
ごめんなさい!
そう言って腰をこれでもかと言うほどに曲げた。
月夜(なまえ)
月夜あなた
私...皆さんのこと、沢山傷つけました
ゆっくりと顔を上げて一人一人の目を見るように話し出した。
月夜(なまえ)
月夜あなた
正直に話すと、今の私には、敵だった時の記憶がありません
月夜(なまえ)
月夜あなた
人のこと傷つけておいて、こんなの、最低だと思います
月夜(なまえ)
月夜あなた
許してくれなんて言いません
許せないのが当たり前だと思います
月夜(なまえ)
月夜あなた
皆さんのこと、だましてすみませんでした
月夜(なまえ)
月夜あなた
でも、一つだけ言わせて欲しいのが...
少しの間だったけど、皆さんと生活できたことはとても楽しかったです
月夜(なまえ)
月夜あなた
潜入捜査だったけど...全てが嘘だったわけじゃない
そう、全部嘘なわけない。



ここで過ごして、私は心から...
月夜(なまえ)
月夜あなた
皆さんと一緒の時間を共有して楽しかったことは沢山あります
月夜(なまえ)
月夜あなた
久しぶりに、心から笑えた気がしました
月夜(なまえ)
月夜あなた
私はここに、謝罪と全てが嘘だった訳では無いということを伝えに来ました
月夜(なまえ)
月夜あなた
自分勝手な気持ちを聞いてくれてありがとうございました
もう一度、深くお辞儀をして教室を出ようとした。



その時、パシッと手を掴まれた。