第4話

「連行された後」
52,815
2020/05/20 12:00
只今、

私は体育館へと連行されています、巨人2名に。



国見「巨人じゃないから、あなたがチビなだけ」

『うるさいやい!心読むな!』

金田一「……声に出してたんだが←」

『聞かなかったことにしてくれたまえ』


まぁ、お巫山戯は置いておいて、

取り敢えず…


『逃げないんで、降ろしてくれませんか。』


流石に視線に耐えきれない。


国見「迷子になるだろ…」

もしかして、迷子にならないように……?トゥンク

…………ってちゃうがな!!

なら、言葉通り腕掴んで連行すれば良いだろう!

危うく騙されるところだった。←


国見「ほら、着いた。」

ヒョイッ

『………』

意外と優しく降ろしてくれる。

だから、どうにも恨めないんだよな………


国見「何、じっとみて。
…身長ならあげられないよ?」

『うっさいわ、ボゲェ!!』

ガラガラ


勢い余って体育館を開けた私。

まず、一声目……


『体育館広………』

ポツリと呟いたけど、拾われて

国見「確かにあなたからしたら、
広いかもね身体の大きさ的に見て」


コイツ、遠回しにチビって言ってきやがった。

私だって、あと1cmで150cmだもん!←


「あ、きたきた!待ってたよ〜!!」

『うるさいですよ、犯罪者←』

「え、待って、犯罪者って何!?」

『私を連行するように言った、及川先輩ですが』

及川「ほんと、俺の扱い酷いよね!!
及川さん泣いちゃうよ!?」

『あ、泣いたらハンカチは貸しますよ←』

及川「もうやだ!この子!!」

「お、騒がしいと思ったらあなたか。」


声の方を向くと、会いたかった先輩が!!


『お久しぶりです!岩泉先輩!!』

岩泉「相変わらずだな…」

ワシャワシャと頭を撫でてくれる岩泉先輩…


及川「この扱いの差!!岩ちゃんズルい!!」

『うるさいです!及川先輩!!
私の至福の一時を邪魔しないでください!』

及川「…………←」

「ブフォッ……………」


何やら笑い声が…

「及川にここまで言う女子初めて見たわ」

「ほんと、ほんと。良いキャラしてるヨ〜」

『……ありがとう…ございます……?』

「疑問形…!!(笑)」

何だかツボにハマったらしい。

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