長い長い、待ち時間は
この毒舌国見野郎と話すのか…と、
地味にがっかりしていた。
何故かって?
国見は私を「小さい」とか、「チビ」とか
散々気にしてることをグサグサと
躊躇いもなく攻撃してくるんだよ!?
…………コノヤロウ……
題名がそうだからしょうがないって?
メタい発言はやめようか←
国見「……マネージャー……良かったの?」
ふと、話しかけてきた。
『何が…?』
国見「半ば無理矢理だったじゃん?」
『あー……ううん!大丈夫!
マネージャーやろうと思ってたから!』
国見「…なら良いんだけど。」
『何さ…急に素直になっちゃって。』
国見「……別に」
『私としては、岩泉先輩もいるしさ!
入って良かったと思ってるよ!!』
国見「ほんと、岩泉さんに懐いてるよな。」
『あったり前でしょ!?
あんなに優しいんだよ!?』
国見「まぁ……確かに。」
『あんなに優しくしてもらったことって、
そうそうないもん!!!!』
国見「……………」
『いや、可哀想なものを見る目、しないで!?』
………ほんと、失礼なやつ。
少し列が進んだ時に、
歩いてくる人にぶつかった。
?「あ、スミマセン」
『あ、いえ!こちらこそ!!』
ぶつかった人を見てみると、
めちゃくちゃ長身………。
なんだろう…私の勘が訴えている!
この人とまた、近い内に会うと。
金髪長身メガネくん。
よし、覚えた覚えた!
考えている間に、本人はもう去っているけど。
国見「何やってんの?」
国見はきっと、私の行動を見て言っているだろう。
まぁ、頭を抱えてればそうもなるわ。
『いやぁー!また、近い内に会う気がして。』
国見「……バレー部ってこと?」
『そうかも。……私の勘が言っているんだ!』
国見「…………」
だから、可哀想なものを見る目はやめんか!←
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。