第134話

「懐かしい」
17,251
2020/07/20 08:44
夕食を食べてから、みんな寝る用意をしている。













私を除いて←

















『烏野の速攻は……』



毎日のまとめをする。

記録として残せば、役に立つかもしれない。











『…足を引いた感じだから…』

「1歩前に…か」

『え…!?け、京治くんッ!!』

赤葦「もう他のマネージャーも寝るみたいだけど」

『あー…うん。もう少ししたら寝るよ』

赤葦「変わらないな」

『そうかな?…京治くんは選手なんだから、
もう寝なきゃダメだよ〜?』

赤葦「いや、まだいる。」

『?』

赤葦「木兎さんがうるさくて」

『あぁ…納得した』

赤葦「納得しちゃうんだ…」


















赤葦side





サラサラと文字を書く音が隣でしていて、

心地よくて…






それに、懐かしい甘い匂いが漂っていて…











少し眠くなってきたときに、













ポスンッと自分の肩に重みを感じた。













あなたが俺に身体を預けて寝ていた。













さっきまで、眠かったのに








途端、目が覚める












横を見れば、白い肌に長いまつ毛。




ほんのり赤く染まった頬。





少しだけ空いた唇












漏れる吐息が











なんだか色っぽい。
















「はぁー…勘弁して…」














こっちがこんなに我慢してるのに、






あなたは何も気付かないし。



















自分のジャージを、あなたにかける。













そしてそのまま、









俺もあなたに寄りかかるように














目を閉じた。

プリ小説オーディオドラマ