国見side
『と、徹先輩…!ナイスです!!』
及川「うん!」
『は、はじめ先輩ッ!今の後一歩後ろに!』
岩泉「おう!」
『た、貴大先輩!!今の凄くいい感じです!』
花巻「おー!」
「「「(((いや、照れすぎ)))」」」
今、全員で思ったであろうことは、
今のあなたを見てすぐに分かる。
名前を呼ぶ時には突っかかって顔赤くしてるし、
若干モジモジしてる。
名前呼ぶのなんて、俺だけで良かったのに…
及川さんの所為だ…………
『あ、英ッ!はい!ドリンク!!』
でも、
国見「ありがと」
結果として、可愛い姿見れたから良いかな…
国見「あ、ねぇ……」
俺があなたに話しかけようとした瞬間、
キィ…と扉が開いて、
「あなた、ちょっといい?」
あなたが呼ばれた。
『え、あ、うん!今行くね!京治くん!』
赤葦さんは"くん"付け、俺は呼び捨て。
嬉しいはずなのに、あなたが赤葦さんのことは
簡単に…当たり前だけど、慣れたように呼ぶから…
少し、少しだけ……いや、本当は物凄く……
胸が痛くなった。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!