『……でね〜!』
逢沢「うんうん!」
檸檬ちゃんと話しながら、体育館に向かっていたら、
とてつもなく重そうな荷物を持ってる人がいたので、
見過ごすわけにもいかず…(男子ですが←)
『……大丈夫ですか?』
男子「え……?」
『持ちますよ!…どこまで運べば良いですか?』
男子「あ、えと……職員室まで…」
『了解です!
…あ、そっちも持ちますから貸して下さい!』
持ったのは良いけど、やっぱり重いな……
『あ!檸檬ちゃん!先に部活行って
「遅れる」って言ってくれないかな!』
逢沢「分かった!……無理しないでね?」
『はーい!』
まだ先輩(?)にも持たしちゃってるし、
早く行かないと…
『行きましょうか!』
男子「は、はい!」
少しだけ雑談しながら歩いていた時、
「何してるの…?」
『え……?』
「それと………誰?」
『国見、先輩にその態度は良くない』
国見「で、その先輩となんで一緒に?」
『えと、荷物運び?』
国見「は?」
『え、なんで怒って……?』
男子「……あなたちゃんの彼氏?」
『え、いや!違いますよ!!』
国見「…………先輩に任せれば良いじゃん」
『任せるも何も、私が勝手に手伝ってるだけだし』
国見「余計意味分からないんだけど」
『…部活行く途中で、先輩が重そうな荷物
持ってたから…無意識にっ…』
国見「はぁー…………俺も手伝います」
男子「え?」
『え、何言って…!部活は!?』
国見「良いから、行くよ」
『え、ちょっ!?』
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。