前の話
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『国見、どうしたんですかね…?』
及川「うーん…相変わらずの無自覚だね……」
『なんのことか分かりませんが、
……何なんでしょうか…あの禍々しいオーラ…』
「「「禍々しい…!!」」」
あれ?京治くんまでツボっちゃった。
赤葦「…ッ…あなたがッ…気にすること…ふふ…ないよ…」
『あの、笑いながらやめません??』
めっちゃツボるやん!!!!
『まぁ、1時間後位には
いつも通りになってそうですもんね』
及川「どーだろーね…」
『大体そうじゃないですか…?』
黒尾「…取り敢えず、赤葦クンは
そちらの主将の面倒見なきゃじゃない?」
赤葦「え、……………あ。」
「…あかーし………」
及川「あれ、ぼっくんがしょぼくれモードだ」
『どうしたんです?』
いつの間にか体育館に入ってきていた木兎せんぱ…
『「「「誰!?」」」』
「は…!?」
え、"あかーし"とか、京治くんのこと呼んでたから、
てっきり木兎先輩かと思ったのだけれど…
体育館の隅にいるのは、見た事のない、
銀色の髪を下ろしていて、
雰囲気はどことなく木兎先輩に似ている人…
こんな人、合宿でいたかな……?
『どちら様ですか…?』
「あなた!?」
『え…どこで名前を……?』
え、この人…不審者…なのかな!?
黒尾「…いや!お前誰だよ」
及川「見た目的にはぼっくんに似てるけど!」
『爆発髪じゃないですし……って、
まだ京治くん笑ってるの?』
いつまでも笑い続ける京治くん…。
赤葦「木兎さん、何してるんですか…ッ?」笑
「『「木兎/ぼっくん/木兎先輩!?」』」
木兎「おう……」
どうやら、上手く髪型をセット出来なくて
しょぼくれていたのだそう……
『いや!木兎先輩……』
木兎「………?」シュン
『今の方がいいと思うんですけど………』
赤葦「多分、シャキッとしないんだよ」
『あー…気合いの入り方か……』
髪が下りてる方がカッコイイ気がします←
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!